自分の立ち位置について
キャッチ&リリースについては、皆さん色々なお考えを持っていると思いますが、
掲示板等で意見交換をすると、どうしても、其処で止めるなと言う声が聞かれます。
ココのテーマであるSAVE FISHINGについても、産卵後は保護して、産卵前は何故
保護しないのか?むしろ優先すべきは産卵前の方だろうと言う様な意見も幾つか
揚げられましたが、私はあえて其処まで踏み込まない様にしています。
それを歯がゆく思われる方もいらっしゃると思いますが、先ずはこのチャートを
御覧下さい。
魚族保護チャート
||1・時期問わず、釣ったら全て持ち帰る
||
||2・産卵期前後を避けつつ、釣ったら全て持ち帰る
||
||3・必要分だけ釣ったら後はリリースする=産卵期=後
|| || ||
|| 産卵期以外 前
||
||
||4・1匹だけ持ち帰り、後はリリースする=産卵期=後
|| || ||
|| 産卵期以外 前
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||5・1匹持ち帰り分を釣ったら釣りを止める=産卵期=後
|| || ||
|| 産卵期以外 前
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||6・釣ったら全てリリースする=産卵期=後
|| || ||
|| 産卵期以外 前
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||7・釣ったら全てリリースし、少数釣ったら釣りを止める=産卵期=後
|| || ||
|| 産卵期以外 前
||
||8・釣りをしない
この表は釣りをした時点での魚の見込み損害率を表します。
この表には、産卵期にも前後が加わり、その時点での損害見込みを表すので、
産卵期は後の方が上位になります。東京湾近辺の産卵期は11月~翌年2月、
明らかな戻りのシーバスが現れるのがほぼ1月からで、相当に体力の回復が
見込める魚が揃うまでには、ほぼ3月下旬まで待たないと成りません。
この表には、おのおの釣りの頻度が加わります。
毎日釣りをする、週1回釣りをする、1ヶ月に1回釣りをする。そのぐらいの区分けが
出来るかと思います。余りに煩雑になるので表では割愛しましたが、お分かり
頂けるかと思います。
貴方の釣りに対する姿勢の立ち位置は何番のどの辺り何処でしょうか?
SAVE FISHINGは3~7迄の産卵期後の方を対象に発信した物です。
保護を考えるなら、産卵前も保護すべきだろう。それはそうです。
しかし、この表を見て判る通り、其れに従ったら、後はもう僅かしか残されていません。
産卵期以外に少数しか釣らないし、それを全てリリースするってだけです。
その後は、魚を釣らない=釣りしないってだけですね。それは余りに窮屈です。
そうでもしなければ、真の保護とは言えないだろう。それもそうです。
しかし、魚族保護団体ではないので、保護が主目的ではありません。これからも釣りを
楽しむ為には、あともう少しだけ踏み込んでみませんか?という呼びかけなのです。
声高に、上記の窮屈なルールを押し付けるつもりは無いのです。
各位がどの立ち位置に居て、どうお考えかはこちらからは計り知れませんが、
ふと、振り返って考えてみる機会だと思って頂けたらと思います。
記:森村ハニー
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