あけましておめでとうございます。2009年の皆さんの釣りは如何でしたでしょうか?
私は私事で秋から釣りを再開したのですが、これまた少し思う所があって、記事更新が
出来ませんでした。毎日閲覧して頂いている方も多くなって来たのですが、その報告を
しないまま、月日を過ごしてしまった感があり、申し訳なく思っています。
秋から釣りを再開したのですが、秋は、産卵を控えた荒食いが始まる時期です。
この前項の「スズキにはバス持ちは良くないその1」としながらも、「その2」が
出稿出来なかったのには、やはり魚を見てしまったからと言うより他は有りません。
その時分に釣り上げた魚を検体にするには、どうにも抵抗があったのです。
以前、お話した様に弱らせない釣り上げ方を実践して、効果を上げていると自負されて
いる方なら判ると思いますが、ランディングしてフックオフして、リリースするという
一連の作業の中に置かれた、写真を撮る為の時間を掛ける事すら惜しく成る程の元気な魚
を見て、さてどうするか?
このまま離せば生存の確率は高いままだけど、時間を掛ければ弱る。何の為に弱らせない
方法を取っているのか?と、だったら早く離すべきだと。
そう駆り立てられる心の何処かに、その釣った魚は写真を取る為に釣った魚なのか?と言う
疑問が湧いて来て、その多くは、検体はおろか、写真すら取らずにいち早くリリースして
しまいました。釣れたのが産卵を控えているサイズの魚達ばかりだったからです。
産卵に参加しない40cm以下の個体なら個体数も多く、実験の検体にする事もやぶさか
ではないのですが、どうにもこれから卵巣を成熟させながら、湾口を目指すと判っている
魚達相手にソレは出来ませんでした。
また、あえてこの時期にそのサイズの魚を狙わなかったというのもありますし、掛かる魚が
フッコサイズが多かった場合には、使用ルアーを大型化してフックサイズも上げ、なかなか
掛かりにくい方法を取っていたのもあります。これは、私のしたい釣りは何でも良いからでも、
数が釣りたい訳でもなく、釣りたい魚を釣りたい方法で釣るといった事に偏向していますから、
必然的に捕獲数が絞られてしまいます。勿論、釣って見せる為の釣りなんかしていません(笑
年頭から言い訳ばかりで申し訳無いのですが、そのついでに記事更新は不定期で、
確実にあと半年ほど遅れますと宣言しておきますね(笑
昨年末からの東京湾の魚の動きを見ていると例年より遅れていますね。12月には綺麗
さっぱり居なくなってしまうはずが、かなりの数が居残っていて、これから産卵に
間に合うの?と言う様な疑問が湧いてきますが、スズキの産卵は湾口で大潮の強風の
吹いた日に行われるとか、今、外はまさにそんな状態なのですが、それは11月から2月
まで随時行われています。湾奥で居残った魚も最後の便で参加するのかもしれません。
漁師の網を逃れ、釣り人の針にも掛からなかった多くの魚が今、盛んに産卵しているで
あろう光景を想像できたなら、産卵という大役を終え、戻った魚達にはしばしの休息を
与えてあげてください。
記;
森村ハニー
産卵しない2年魚です。初夏、河川に登る魚はこの様に傷1つ無い綺麗な魚体を
しています。年末、お刺身用千葉県産スズキとスーパーでこのサイズの魚が
沢山売られていました。東京湾で漁獲され出荷される魚にはサイズ制限が
有る様子で、60cm以上の魚は市場には出回らないと聞きました。
その原因はあえて触れませんが、御自分で調べれば比較的容易に判ります。