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記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  
Posted by naturum at

2015年06月03日

バス持ちは本当に良くない

また、本編からの転載です。大幅に加筆修正を加えていますが、ようやく3万PV
を超えたので、思い出した様な地道なアップロードも、それを置いておけば、どなた
かが見て参考にしてくれているのだなと思います。


この記事中で閲覧数が一番多いのが、「スズキにバス持ちは良くない」という
記事なのですが、長い事その2があるとしながらも追試が出来ないという側面
があり、今の今まで検証が出来ずに居ました。


しかし、本当にネットというのは、見たままを何も考えずにそのままやってしまう
方々ばかりなのだと実感させられます。釣魚のそういう扱いは良いのか悪いのか?
全く自己判断すらせずに見たままをやってしまう。其れが伝播する世界なのだと
思わされます。


釣った魚は貴方の物ですから、何をどうしようと自由ですが、そうして見せて
いる事で、本当は良く無い事が広まっている。とすれば、WEB上で見せて
良い事、悪い事の判断は付くかと思います。


今回の記事も、そういう一端ですから、参考にして、是正出来る物であれば
是正する動きが出てくれればと願って止みません。




最初にモノを紹介しようと思う。ソレがコレ。




小型のフィッシュクリップです。オクでも売っている方が居るんですが、970円
と言う有り得ない送料が上乗せされて、合計で2000円超える値段に成るとか、
送料は安くても単価が高いとか、かと。でも、送料無料で1000円切って買えました。
向こうは同じモノでも探せば安いのは必ず見つかります。プロックスのフッシュ
キャッチャーミニが相当品でしょう。もっとも、ソレは3000円超えますw


大きさを比較しますわな。




まぁ、こんな小ささ。


で、何でこんなモノを買ったか?と言うと、メバル釣り用です。小型の魚には小型
のクリップが相当で、プラ製の安い類似品もありますが、ワニ口の幅が広めな方が
魚を傷付け難いと思ってのコレ。時々見ますが、小さなメバルの口に、シバソに使う
用の大きなクリップを無理クリ突っ込んでいる方が居ますね、可哀想とかいう感情
論ではなく、ソレは止めましょうよ。


私はシバソ歴と同じ位のメバル釣り歴が有ります。エコギアのグラスミノーSや
SSが出る前の、クラッピースライダーぐらいしか無かった時代からですから相当に
長い。私が始めた頃に生まれた赤ん坊はもう成人していますw


そういう好きな釣りなので、今でもロッドを作ったりしていますが、あれ?全然メバル
釣りに行って無いじゃん。と、気付く人は気付くでしょう。行かない理由は後述する
として、今後の話をします。



少子化し、小売業が衰退。このままじゃ釣り業界そのものが衰退するんじゃないか?
等と言う前に、大事な事を忘れてはいけません。釣り場は魚が居てこそ成立します。
魚が居なくなった釣り場には誰も来ないし、魚がいるからこそ成り立って行けるのです。
釣り方が判っている大人が子供を教育するにしても、昔と同じ方法でやっても釣れなく
なったとすれば、親が教えた方法なんか意味が無いのです。だから、今必要なのは、
親が子供へ対して教えるのではなく、親そのものや、その前の世代への教育です。


何で遡って其処まで教育せなならんのか?教育は伝わって行きますから、子供が
悪ければ、「親の教育が…」と言われるのは当たり前だからです。親がシッカリと教育
を受けていれば、ソレがちゃんと子供にも伝わります。


しかし、少子化、高齢化社会を向かえ、これからは暇が出来た団塊の世代が大量に
釣り場に訪れる様に成る。申し訳ないけれど、傍目から見る彼らの釣りはとても教育
が成された物では無い「漁る(すなどる)」釣りが主です。外道や小型の魚を堤防に
叩き付けて放置、流石にゴミはある程度片付ける方が殆どですが、混雑時の割り込み
や、横の人に被せて投げるのもヘイチャラな方が多いのが実際です。


我々ルワマソと同じ事をする老人は稀有ですが、その理由は投げると疲れるからと
いう単純な物がゆえに、我々でいうキャスト数と釣果はイコールという理屈を、投げる
物の数でカバーしようとします。つまり、大量の投げ竿が釣り場に持ち込まれ、著しい
釣り場の専有化が行われます。余りに目に余る為に、釣り公園などの釣り場では、
投げ竿は1人3本までとか、投げ釣り禁止!とかのルールを作ってしまわないと成らなく
成りました。それほどまでに酷いのも彼らが生き抜いて来た時代特有の物でもあり、
また、素直には聴く耳を持たないのも特徴かと。


そんな彼らが大量流入するであろう公的釣り場はいっときは老人サロンと化す
かも知れませんw


そうなると増えるのがトラブル。トラブルを嫌がる若い方はその釣り場へは近寄ろう
としなくなり、若い者は若い者だけの釣り場を求めようとします。今はそれが可能な
状態ではありません。東京近郊に限って言えば、ソーラス条約で釣り場は半減され、
そしてオリンピック開催で釣り場がもっと少なく、狭められてしまいました。彼ら老人と、
嫌でも共存して行かないと成らなくなりました。


で、釣り場では、そこで見た物、聞いた物が伝わります。例えばゴミ、釣り場のゴミって
不思議な物で、綺麗に片付けられていると、わざわざゴミを放置していく人は殆ど居
ないのですが、それが1つ2つと増えていくと、途端に一気に増えて汚れ始めます。
これはアオリ狙いで、外房のとある漁港で毎日の様に張り付いていた時ですが、エギ
に引っ掛かった海草を誰かが堤防上に捨て始めると、皆が同様な事をし始めます。
で、一気にそこらじゅう海草だらけに成って異臭を放ち始める。


この前のザ・フィッシングの春の大型アオリイカという番組中でも、そんな状態の堤防
で釣りをしていましたね。護岸の上の部分は全て引き上げられたホンダワラで覆い
尽くされ、足の踏み場も無い程でした。其処に上がって釣りをしていました。


誰がそんな事をしたのでしょうか?判っています。しかも、それはアオリイカの産卵場
である藻場を荒らして、卵を産みつける場所を刈り取っているに等しい行為だと判らない
のでしょうか?呆れた釣り場に、それを堂々と見せている呆れた内容でした。


その堤防でも、余りに目に余るので、其処に行く前にホムセンに寄って竹箒を買って
釣り場に持ち込み、来ている連中で自主的に定期的に清掃する様にとしておいたら、
釣り場は結構綺麗なまま保全されていました。しかし、誰かがその竹箒を持ち去ったり
すると、また元の木阿弥です。清掃具が釣り場に有れば清掃もするけど、わざわざ
自分で買ってまではしない。ふぅん。そういうモンなのか…と思いましたネ。



これからは、自らその役を買って出ましょうよ、親なれば、子へお手本として示す行動
をすべきでしょう。メディアに登場するのであれば、登場する事でその責は少なからず
負っています。初心者に対しては、ベテランであれば、親も同然です。釣り番組もしかり。
見せるべきは魚を釣る事だけでは済まされないと思います。



別に貶める為に紹介するのではないのですが、認知度はほぼ100%であり、この世界
の先駆者として、あえて登場して貰おうかと思います。しかし、これからお話しする事への
導入として画像を転用するのはいささか気が引けますゆえ、ご自身で以下の語句で画像
検索して下さい。




「村越正海 メバル」




出て来た画像は、どれも何時もの良い顔をしていますね。しかし、ある共通な事にも
気付くかと思います。写真に納まった師はどれも同じ様な持ち方をしている事に。



そうです。バス持ちしていますね。



以前にこのSAVE FISINGにて「スズキのバス持ちは良くない」と説きましたが、その
時に「その1」としたのには続きがあるからだったんです。今の今まで放置していたん
ですが、機会が無く、今までちゃんと検証できずに居ますw


なので、その2たる部分なのですが、バス持ち=下顎をこれでもかという程下に向けて
引っ張って魚を支持するという事ですが、そうされた後に離された魚はどうなってしまう
のでしょうか?


顎が外れる等という意見も散見されますが、魚の顎関節を外すのは殆ど無理です。
試しにやって御覧なさい。そう見えてしまうのは、顎を上下させる筋肉が無理に引っ
張られる事で伸ばされ切って、ついには弛緩してしまい、今度は、戻るまでは口が
ちゃんと閉じられなくなるのです。



この事に気付いたのは、本当に皮肉な事にソルスト誌上の記事であった「リリース後の
シーバスを水中撮影で追う」という内容の記事写真でした。


釣り上げられ、バス持ちされて写真に納まった後に蘇生術を施され、その後に泳いで
いる姿を連続水中写真で追っていたのですが、その全ての写真中でシバソの口は半開き
のままです。回復までどの程度の時間が掛かるのか判りません。なので、このSAVE
FISHING上に於いても、シッカリ検証ができなかったのです。


顎の力が遥かに強いシバソでこんな具合ですから、もっと弱いメバルに対してこんな
事をした後って想像が付くかと思います。師はこの前に放映されたザ・フィッシングの
東京湾メバルに於いても、全く同様の扱いをして離していました。こういう理由があると
判っていれば、釣った魚を離すのなら、そんな事をしてはダメってのぐらい判りますよねw


実は最近の我がSAVE FISHNGに於いても、検索語句で一番多いのが「魚、持ち方」
なのです。皆さん疑問に思っているか、或いは判らない。という事が導き出されます。


口が閉じられなくなるとどんな不具合が出るんでしょうか?


硬骨魚類で鰓蓋を開いたり閉じたりして呼吸する魚は、口から水を吸い込んで、口を
閉じて鰓蓋から水を排出する事で循環させ、鰓から酸素の供給とアンモニアの排出を
行います。そこで閉じたくても閉じられない口から勝手に水が出てしまうので、鰓に充分
に水を通す事が出来ず、呼吸が苦しく成りますね。なので、ソレを逃れる為に泳ぎ続け
て鰓に水を通し続けないと成らなくなります。そう、鰓蓋を持たないサメ類と同じ様に
しないと窒息してしまいます。


釣り上げられて疲弊している所に持って来て、離されても、生きたければ泳ぎ続けろ!と
強制されるのです。更に余計なダメージを与えているに等しい行為です。ただ、そう持った
だけなんですがw


クリップで口幕を破るより、此方の方が本当に魚に与えるダメージは大きいと思われます。
だから、そうしない、させない為に、あえて今回小型のクリップを買い求めてみたという
訳です。


またぞろ資源保護の為にリリースしましょうとか言う胡散臭い話wに成るのですが、本来、
リリースは生き長らえてくれなければ余り意味はありません。釣りとて、散々な目に合わせ
といて、それでも生き残れと此方のエゴを魚に押し付けるモノではありますが、魚が減る
方法を形だけ見せているのでは、ちゃんとした教育を受けている事にも、伝えてる事にも
全く成りません。


そうした扱いを受けた魚が増える場所ってのはどうでしょうか?リリースしていても、やはり
魚は減る一方です。普通に釣り上げる事で釣獲圧はあるのに、離されても生存していない
のであれば、オールキープされているのと変わりません。メバルやカサゴは根魚で、定着性
が強く、誰もが冬~春に掛けて適当に楽しめるターゲットなのですが、その定着性が故に
釣獲圧を受けると途端に減ります。そうしてダメに成った釣り場を上げればキリが無い程です。


湾奥のメバルは臭くて食えない。のですが、釣りは楽しめます。しかし、叩き続けると本当
に翌年からガクッと減る事を長いキャリアで身に染みて感じてきましたので、「あえて、メバル
釣りは継続的にやらない」という所に落ち着きました。


でも、やるからには、離しても生存確率の高い釣り方で楽しみたいと思います。今回のミニ
クリップ購入はそういう一環です。使うかどうか?いや、使いたいなと思いながら、皆さんの
釣果を見て満足してしまうのかもしれませんがw


                                                                (森村ハニー)
  

Posted by morimura1 at 09:43Comments(2)キャッチ&リリース

2015年02月03日

フィッシュクリップで下顎を貫通させる事

随分、長い事ココは放置していて申し訳有りません。メインの居を移動したので、そちらに2年程前に書いた記事を転載しておきます。2013年6月30日の記事です。

この記事がグーグル等で検索しても全く出て来ないのは、掲載したブログからのPNG送信を切っている為で、色んな意味で発信を保護しなければ成らない事が多くなった為です。ネットの垂れ流しの世界に少々嫌気が差した…。そういう捉え方も出来ますがw





ええ、これは経験者がちゃんと書かなきゃいけないなと思ってたんですが、色々と忙しくてwズルズル先延ばしにしていたままです。ようやくヤリ過ぎで疲れ果ててしまって余裕が持てましたのでちゃんと書きますネ。



昨今、ソレは見苦しい、魚を余計に傷付けてる等の意見も多いのですが、多分にソレは感情論ではないか?と思えて成りません。


フックで魚を刺すのは良くて、クリップで口幕を破ってしまうのは良くない。ん?でも、同じ事じゃないの?と思える部分がある。シングルだろうが、トリプルだろうが、魚の体に刺す場所を予めコチラから選べる訳ではないという事、あらゆる可能性があって、例えば目に刺さってしまったり、ひっくり返って鰓側にフックが回って大量出血させたりする事も多分にあります。そのどれもが排除できない以上は、傷付けたから良くないとは言い切れません。



そういう風に成ってはいない魚を、単に見せる為だけにクリップで掴んで持ち上げて、口幕を破ってしまい、余計に傷付ける事は無いのでは?


ソレは判りますし、尤もな意見だとも判ります。




実は、私の経験から言うと、今まで散々スズキの口幕を破って来ました。それは、今あるフィッシュクリップの無かった時代の話です。




これは干潟でスズキを狙う時に使っていた【リリースギャフ】です。シーバステクニカルノート1に松浦氏が書いていた物や、IGFA記録を持つ山崎幸雄氏が雑誌中で使っていた物を参考にハンドメイドで製作した物で、ステンレス線を曲げて、柄には丈夫な樫や椎を使って、仲間用にも何本も製作しました。




先端は研いであり、鋭く危険なのでビニールチューブで保護されています。
使用時にはソレを外して、スズキの下顎に当て、手前に引き、ギャフを打ちます。これでスズキの口幕に穴が開いてしまいます。が、キープする事が多かったので、その後、ストリンガーを掛ける穴を兼用しているとも言えるので、リリースギャフという名前からは一寸逸脱してしまいがちではありましたがw



カメラを変えるとボケボケで手ブレが酷いですがご勘弁をw


何でこの様なモノが必要だったか?と言うと、危険なハンドランディングを避ける為です。掛かる魚は殆どが大型の物であり、それに首を振られて暴れられ、フックが指に刺さろうものなら、また延々干潟を歩いて戻って処置しなければ成りません、エイより危険な存在が、実はスズキに掛かったフックだったのです。


だから、下顎にギャフを掛けて、大人しくさせてから安全にフックオフさせる必要がありました。このリリースギャフは現在ではフィッシュクリップの登場で廃れてしまいましたが、JGFA理事であった松浦氏のチームスプラッシュのHPで今も見る事が出来ます。今更ですが、この形状は外れると書かれていたので驚きました。実際の使用感では外れるという事は一切無かったですし、その後暫くは磯でも使っていましたし。


ウェーディング中での事でも有り、魚を水から出す事も無かったので、ギャフを打ってフックオフして、リリースを決めたら、その場でギャフを斜め下に押してやればスッっと外れる構造ですので、蘇生の必要も無く、魚はそのまま帰って行きます。



自らの安全を図る為に、止む無く魚の下顎に穴を開けていたという理由になりますが、フッシュクリップの無かった時代で、どうすれば魚を安全にフックオフ出来るか?の方便をムックや雑誌で知る事が出来て良かったと思います。




ここで【教育】ってナンだろう?と思う訳です。


誰も教える人が居なければ、誰も学びません。見た、言われたそのままを素直にやってしまうのが大多数の人間で、それが最も楽な方法だからです。




では、スズキの下顎に穴を開けると、どういう事が起こるのか?


スズキは吸い込み型捕食です。餌と成る対象物の前で急激に口を開き、掛かっている負圧で対象物を吸い込んで捕食し、口中に残った水をまた鰓から排出して閉じます。この時に、口幕に穴が開いていたりすると、多少、或いは僅かに掛かる負圧の減少が有るでしょうね。


言うなれば、その分、その後に餌が捕り辛くなる可能性があるという事、エラアライする事で嘔吐もしますから、折角取った餌は栄養に成る前に吐き出されてしまって、胃の中がカラッポに成ってしまう事も多いですし、その後、餌が摂り辛く成る可能性を増やしてしまう事にも成りえます。今の時代はフィッシュクリップで吊るし上げて口幕に大きな穴を開けてしまうと、リリースギャフで作った穴より大きな穴が出来てしまいますから、その後の生存確率を下げてしまう可能性も無きにしも非ずです。


もし、リリース前提の釣りをするのであれば、フッシュクリップという安全で便利な物を使用しての【見せるだけの為に持ち上げて】ことさらに口幕に穴を開けるのは避けるべきでしょうし、単に【見せるだけの為に】そういう事を行ってしまう方は、【なんて雑な釣りをしているヒトなんだ】と思われても致し方ないという時代なのだと思います。


メディアの発達で、良い物も悪い物も雑多に垂れ流されてしまう時代です。クリップで下顎を貫通させてしまった魚を持ち上げて変顔でポーズして写真に納まり、それをメディアに配信すれば、それが格好良い事だと思うヒトも出てきますし、ちゃんと教える場や、学ぶという気持ちが無ければ、それが同様の人間に伝わってしまいます。



だからこそ、発信する側は言うに及ばず、受け手の資質が問われる時代でも有ります。



プロの××サンもそうしていたし、そういうのを見た。


だから、鵜呑みにして自分もそうして良いという事では有りません。残念ながら、真の釣りのプロは殆ど存在しないと言うのが私の実感です。釣る事や見せる事や売る事が多少上手なだけです。メーカーは売らんが為にどんな事でも仕掛けて来ます。そういう中にあるからこそ、釣った魚の処遇については、予め自分でちゃんと線引きしておかないと成らないと思いますね。


では、最後にちょっとショッキングな写真をお見せして終わりにします。






今年初めて釣ったスズキの拡大した写真です。唇は裂け、下顎の骨が露出した状態です。露出した下顎の骨は割れていてフッシュクリップが掛ける事が不可能でした。口脇にある傷からもそれほど前に釣られた魚ではない事が判りますし、むしろ、その傷は治り始めていますが、割れた下顎の骨は回復しないでしょうし、いづれ感染症に罹患して死亡するであろう事も想像されます。


釣りをする以上、こうしてしまう可能性は誰にでも充分にある。


それでも魚は【生きる為に餌を取る】という事です。逞しくも有りますが、悲しい事でもあり、それに関わっているのが【我々のしている釣り】なのです。




~終わり~  

Posted by morimura1 at 14:21Comments(2)キャッチ&リリース

2010年09月13日

再検証

お久しぶりです。毎日来訪して頂いている方々も多いのに、9ヶ月もお待たせしました。
昨年、今年と私事余りに多忙で、なかなか思うように事が運びません。


今回は、昨年紹介したシートの再検証を行ったと言う報告です。テーマは写真を撮る
場合に、直接路面に魚を置いて粘膜を剥いだり、温度差による低温火傷を避けようと
いうものです。


流石に100均で求めたアルコール温度計じゃ大雑把過ぎるだろと思っていたのですが、
デジタル温度計って結構高いんじゃないの?(センサーと計測器が別体に成っている
大掛かりな計測器を想像していた為)と再検証に二の足を踏んでいたのですが、
良く考えたら料理用温度計で代用できるんじゃないの?と気が付き買い求めてみたら、
イケそうだったので、今回はソレを使って猛暑だった夏の名残もそのままの釣り場へ
向かいました。


9月13日月曜日午後2時41分 東京都江東区若洲15号地東面の外気温です。



地表からおおよそ1m。まだ33度もあります。いやはや、まだまだ暑いですね。
この温度計は接触型なので、外気温でも水温でも接触した箇所の温度が測れます。


では、その時の路面温度はどれほどだったでしょうか?素材はコンクリートです。



40度です。この時は常に南東4mの風が吹いていましたので、若干低めでした。
無風状態だったら50度は超えていたかもしれません。

デジタル温度計をお持ちの方なら判ると思いますが、数値は常に変動して
いきます。0,1~0,3度の間を結構行ったりきたりします。


さて、外気温33度で路面温度が40度という風に計測されたのですが、確実に路面の
方が熱源となっていますので、触らなくとも路面近くは暖かいのです。非接触の
路面近く、シートの厚み分3mm程離した時の温度はと言うと…



何と37,4度。外気温より4,4度も高いです。地表ごく近くは37度の熱風が吹き渡る
場所と言う事に成ってしまいますね。こうなってしまうと、いかに水を掛けて
路面そのものの温度を下げたとしても、渡って来る風が熱いのでは、余り意味を
成さない事に成ってしまうと言う事に気が付かれましたでしょうか?


では、シートを置き、シート上の温度はというと…



接触させて約2分、温度が安定した所でシャッターを切りました。地表の温度40度
よりは低く、非接触温度とほとんど変わりませんでした。表面の凹凸が間に空気を
通す事で冷却効果が生まれ、断熱するという部分では、やはり効果があるようです。


しかし、デジタル数値は単なる数値ですから、数字を変えようと思えば幾らでも
変える事は出来ます。つまり、写真で見せているだけなのでデーターの捏造や改竄は
容易で、任意の温度に来た時にシャッターを切れば良く、その温度の写真を掲載
すればいいのです。


天地神明に誓って、この数値は捏造も改竄もしていません。私がその事で得る
利益は何も無いですし、むしろ、そうすれば不利益を被る原因にしか成りません。
どうしたら釣った魚を元気なまま離せるか?その事だけを考えていますので。


その時の荒川側の水温はと言うと…



28,9度という高水温です。魚は変温動物なのでほぼこの水温と同じ温度を持っています。
外気温とは4度差、路面非接触とは8度差、路面とは11度差という事になりますね。
こうなると、大気中に出す事も良くないし、ましてや、路面に近づける事も良くないと
いう結論しか生まれません。


外気温が水温より下回る時期まで、釣りそのものを自粛するしかないのか?などと
先走ってみたりもしますが(笑


でも、方法はあります。今年から、魚を極力水から出さないで写真を取る、或いは
大気中に揚げている時間を短くすると言う事を試しています。勿論弱りは少ないし、
蘇生の必要は全く有りません。蘇生すれば生き返るから良いんじゃないの?では、
蘇生しなければならない魚と蘇生の必要が無い魚を比べたら、どちらがダメージが
少ないでしょうか?火を見るより明らかですね。


いつも思うのですが、渓魚は水から出さないで写真に収めてる方が多いですね。
なんでスズキ相手に其れが出来ないのでしょうか?場所、シュチエーション的に
不可能だから等々色んな理由は有ると思いますが、出来れば今後はそういう写真が
増えてくる事を願いたいです。





取材前に投げてたら小さいのが遊んでくれました。



ネットを使わず、水から揚げて写真を1枚、1分と掛からずにリリース。
勿論、若い魚は脱兎のごとく逃げ去っていきました。


<<記 森村ハニー>>  

Posted by morimura1 at 23:31Comments(6)キャッチ&リリース

2009年06月07日

バス持ちはスズキには良くない!その1

私がルアーフィッシングを始めたのは、スズキが最初で、其れは現在も継続していますが、
淡水魚をルアーで狙った事が一度もありません。居を河川内に移してからは、外道でこれらが
掛かったりもしますが、意図しての事ではないので外道の域は出ませんね。


昨今では、ベテランシーバサー等と呼ばれる人の多くはバス釣り経験者かと思われます。
それに伴って浸透して行っているのがいわゆるバス持ちで魚を持つ人が増えました。


私が始めた頃の雑誌にはこの様な持ち方でスズキを持つ人は少なかった様に思います。
昨今のバス釣りに対する風当たりからか、海へ進出するバサーの方々も多い様に思え
ますが、本当にそれで良いの?と、問題提起をします。




バスとシーバス、いわゆるスズキは全く異なる魚であると認識を持って釣りをしている方が
非常に少ないかと思います。また、バスとメバル、カサゴ等の根魚も全く異なるのですが、
魚の支持方法が判を押した様にバス持ちなのです。



スズキの場合、魚を掴むのに適した場所は下顎と言うのに異論を挟む余地は無いの
ですが、単純に下顎を掴んだ持ち方と、バス持ちを区分けする為に先ずは
1枚の写真を御覧下さい。



下顎を持ち、縦方向からぶら下げるのではなく、顎を横方向へ引いて、テコを使って
魚を支持する方法をいわゆるバス持ちと言うと思います。その際に、舌の部分を
裏側から押す様な形になってしまうと思います。そうする事でスズキの口は横方向に大きく
丸く、さも就餌時の様に開かれる事になってしまうのですが…




テストの為に、あえてこんな持ち方をしていますが、気に成る所はありますか?





鰓蓋が大きく開いていますよね。





不味いのはこの部分だと気付かない人が沢山いるかと思います。実際に大手サイト等
で掲載される釣魚支持画像等をずらっと見れば、この様な持ち方をして、大きく鰓蓋を開き、
それを横に持っている画像が沢山有ると思います。




何が不味いのでしょうか?




魚にとって鰓というのは生命維持に直接関わる部分で、大切な循環器です。ここが損傷
してしまうと、直ぐに死が訪れるといっても過言ではありません。人間で言う肺と同じ様に
酸素を取り込んで二炭化酸素を放出するガス交換を行うのと、魚体の塩分濃度を調節する
浸透圧調整機能、それとアンモニアを排出する機能もあります。これまた人で言うなら
肺と膀胱が一緒に成った様な物ですね。


しかも、これは鰓が水中にあって、間を水が通らないと機能しないという厄介な物です。
良く、掛かった魚を弱らせるには「空気を吸わせろ」と言われるのですが、これは単に
空気を吸わせる事が出来る様に「弱らせる事」が主目的であって、空気を吸ったから
直ぐに弱ったというのとはちょっと違うと思いますが、そこまで弱らせた魚の循環機能を
更に奪う事で、もっと弱らせる事が出来るのと同意だと思います。


ご存知の通り、魚は水中でしか生きられません。だから水中でしか機能しない器官を
持っているのです。その器官を、水中から揚げて、更に露出させたらどうなるのでしょうか?



待っているのは乾燥という厄介な事です。




乾燥が始まってしまうと、その機能を回復させるためには再びの湿潤が必要に成り、
余計に湿潤の為のロスタイムが必要に成って、そのせいで更に機能回復が遅れます。




鰓蓋を開いただけで直ぐに乾燥なんかしないんじゃないの?




では、こちらの画像を。



上の魚を真上から見たものです。口が大きく開かれ、鰓が全て露出して、向こう側が
見える位になっているのがお分かりでしょうか?


空気は狭所を通過する事で流速を早め、乾燥させるという事を行います。ある洗濯乾燥機
や、イカ干し製造機などはグルグル回して空気を通過させ、乾燥を早めたりしますよね。
この開かれた鰓蓋の間を通過する空気でも同じ事が起こっています。空気なので見えて
いないだけです。



私のテストでは、釣上げて鰓蓋を全く開かずの1分と、開いたままにしておいた1分では確実に
魚の弱り方に差異が現れました。もし、写真撮影のために自分で準備しながらも、その間ずっと
開いた持ち方のままだったら?生存期待度の薄い後始末と言わざるを得ません。



例えば、イケスの中に入っている活魚や、観賞用の魚、これらを売る為には、先ず生きている
事が前提で売っていますよね、しかも、元気な物ほど良いといわれるのは当たり前です。
弱っていたりすれば、売り物には成らないというのは誰でも判る事ですね。その売り物である
生きた魚を選別するのに、わざわざ弱らせるような持ち方をして選別したら、



「お客さん、悪いけどその魚を買ってって」と言われるのは間違いないでしょう。



釣った魚の扱いはどうしようとその人の勝手ですが、極力弱らせる事無く離すのと、弱らせ
放題の事をしといて離すのでは、全く異なります。




スズキの、リリース前提の釣りでは
バス持ちはするべきではない



と、ハッキリ言いましょう。





何故、スズキでは良くないのでしょうか?




スズキは口から鰓蓋に掛けての体の構造上、下顎を下げて、裏側から舌を押すと鰓が
大きく開いてしまう構造になっています。これは他の魚と比較しても、スズキだけが常に
こんな状態になってしまう事が挙げられます。そんな持ち方でも、バスはそれほど酷くなく、
また一部の根魚は、同様の持ち方をしても鰓蓋が全く開かなかったりします。



単に魚を支持するのに、横方向へ開かなければならない必然はそれほど多くないはず
なのですが、このような持ち方が、間違った持ち方であると提起しなければ、このSAVE
の4項の様な事が減って行かないのでは?と思います。





では、どうすれば良いのか?





ランディングツールを活用してください。点接触で下顎を縦方向へ引っ張る(吊るす)様に
すれば、口は横開きせず、鰓蓋が開くのを防ぐ事が出来ます。



これは下顎の横方向への広がりを防ぐ事が主目的なので、折角のツールを使っていても、
魚を横持ちしたりして、頭を上に持ち上げるような支持をすると、また鰓が露出してしまい
ますから注意が必要です。また、ツールを使わずに、親指と、人差し指だけで摘む様に
支持するだけで鰓蓋が開きます。特に小型の魚ではそれが顕著に現れます。僅か1cm
程の幅しかない指で支持するだけで、下顎は横に広がり、鰓蓋を広げてしまうので実に
厄介なのです。



点接触させるのが主目的な、これら幅の無いツール類は昨今色々な製品が販売されて
いますが、掴む部分の幅があって、必然的に開いてしまう製品もない訳ではありません。
また、幅の無い薄型の掴みを持つ物の中には端部の処置が悪くエッジが立っている物
や、鋭くて口幕に簡単に穴を開けてしまう製品もあるようです。それらはまた別の機会に
御話しする事にしましょう。



まぁ、とは言うものの、水中に入れていた魚をバス持ちして、直ぐに戻すぐらいの短時間
(それこそ10秒程度)であれば、それほど極端な弱り方をしないのですが、1人で釣りを
していると、どうしても色んな準備に時間が掛かりますから、弱り方も大きくなるのは否めず、
先ずは、極力そういった持ち方の習慣は付けないという事が肝心かと思います。



また、その時の自分の立ち位置(2項の釣りに対するスタンス)が何処にあるのか?
自分でしっかり決めておく必要があると思います。いくらメディアで他の人達が同様の
持ち方をしているのを見たからといって、その後離しているのか?キープしているのか?
では、魚の扱いは変わってしまうはずです。写真を取った時の格好だけ同じで、その後が
全く異なるのでは本末転倒です。



一度釣上げた魚を離しても、絶対に生存していると胸を張って言える様に成りたい物です。








記:森村ハニー

  

Posted by morimura1 at 05:45Comments(4)キャッチ&リリース

2009年06月04日

これからの季節は

随分時間が経ってしまいました。


放置していた訳ではなく、研究材料が揃わなくて苦労していたんです。
今年のホーム荒川は、かように釣れないスタートと成ってしまいました。
前回予告した魚の持ち方について、もう少し材料が欲しい所ですので、
お待ち下さいませ。


今回はちょっとテーマを変えます。


釣魚の扱いについて、以前にもお話しました素手で触る事よりもっと
良くない事が有ります。それは日中の日差しで暖められた
乾いたコンクリートの場所に直置きする事です


レース観戦している方ならご存知かと思いますが、スタート前に、その日の
気温と路面温度のアナウンスがありますね。天候晴れ、無風、気温28度、
路面温度53度とか言う風に言ったりします。


かように地表の温度は日差しで熱せられます。例の様に53度まで上がる事も
あるんですよ。人間の体温よりはるかに高い場所に、釣った魚を直置きしたら、
それはもう活魚の地獄焼きにしか成らないのはお分かり頂けるかと思います。


また、日中日差しが強かったりすると、暖められたコンクリートが意外と
温度が下がらずに暖かかったりするのを実感した方も多いのではない
でしょうか?陽が落ちたら途端に温度が下がるという訳でもないのです。
意外とこの辺は皆さんが余り気にしていなかった部分かと思います。


しかし、写真を撮る為には魚を置かなければ成らない場合は、生存、保護
目的観点からすれば、写真撮影を諦めるより方法がありません。何とか
魚の粘液を保護して、地表からの熱を断熱する方法は無い物か?と、
色々と思案していました。



魚を置く下敷きに成る物で、携行性が良く、断熱出来て、吸水しない物。
しかも、滑らない事、風で飛ばされない事、メンテナンスし易い事等が
求められます。



製品の内、素材に関して幾つか候補は挙がったのですが、ウレタン、スポンジ
の類は大方が吸水するのでパス、断熱性は良いのですが、吸水しない様にする
には、予め濡らす必要があり、水辺まで降りられない場合には全く使い物に
ならないという事に成ってしまいます。どんな状況でも使えるというのであれば、
先ず、ドライでも使えなければ意味がありません。


吸水を避けるのには理由がありまして、それは体表の粘液の剥離率を下げ
たいからです。前項でも述べました様に魚は体表を粘液で覆われていますが、
これを剥離してしまうのは余り好ましい事ではないのには間違いありません。
吸水してしまう素材、例えばタオルや軍手等で魚を掴むと判ると思いますが、
体表の粘液が吸水素材側に移ってしまいます。つまり、これは水を吸っている為に
粘液が吸水している側に引っ張られた訳で、そのまま魚を離せば、粘液は
ベリッと剥がされて仕舞う訳です。これでは本末転倒ですね。


また、断熱するには中間に空気層が必要で、ある程度の距離(素材の厚み)
が発生してしまい、携行性の悪さに繋がってしまいますので、中々お勧め
出来うる素材がありませんでした。断熱の為に空気層を持ち、表面は吸水しない
って事で思いつくのはお風呂マットですが、粘液でヌルヌルした魚をその上に
乗せたら滑ってしまってこれまた良くありません。

また、断熱の為に用いるべき厚手のウレタン等はそれ自体が熱を帯びてしまう事が
あるので、例えば携行(バック等に入れて)していて、出したら熱を持っていたという
のでは、これまた話になりません。使用時に熱を帯びていない事が必要です。



そんなある時、たまたま立ち寄った100均のキャンドゥでこんな物を見つけました。

EVA樹脂製の洗濯板の様ですが、着目したのはその凹凸です。規則的に
並んでいるので、点接触になり、面でベッタリくっついて、接触面の粘液が
全剥離という事は避けられそうです。いわば、ゴム製ネットの様でもありますね。



裏表を比較してみると凹凸になってますが、使用するのは凹面です。凸面を
使うと間に空気が通ってしまいますので、此処から乾燥が始まりますから、
空気の通りにくいほうを魚面にして、通り易い方を断熱に使うということです。

凸面を下にして間に空気を通せば、地面から放出される温度を下げる事が出来、
断熱効果が期待できます。



実際に釣り場に持ち込んで計測して見ました。


余りに安物ばかりで揃えたので、かなりアバウトですが、目安にはなると思います。



先ずはその日の気温28度です。

いやはや、1人で撮影すると色々苦労しますw


次にその釣り場で魚を置くであろう場所を測定します。

画像では切れてしまったのですが、アルコール部分が路面に接触する様に温度計を
加工していますので、直接接触させてから、2分後の温度です。やはり高く33度ですね。
ただ、この日は風が8mほど吹き続けていたので、比較的温度上昇は少なかった
と思いますが、気温と5度差が有ります。


この画像で判ると思いますが、同じ様にシートを置いて2分後の温度、30度弱です。
計測時間が2分と少なかったのは、写真を撮ってリリースするまでに要する時間
の想定です。これ以上時間を掛ければ、魚そのものの生命に関わりますので、
手早く行いたい所です。



実際に使用してみるとこんな感じでした。

シート1枚の前後の長さが約36cmなので、2枚で70cm、3枚有ればメーター級でも
敷く事が出来ます。


実際に使ってみて思ったのですが、魚の弱りが少ないのです。別の魚で試した時に
撮影と準備が比較的短時間ですみましたので、撮影後にそのままシートをひっくり
返して離してみたのですが、そのまま何事も無かったように泳いで行ったのには
驚きました。完全断熱とまではいかないものの、温度上昇が1度程度なら及第点
かと思います。


また、吸水しない事と点接触のお陰もありましょう。素材への魚の匂い移りが少なく、
3匹の魚で使用した後に、一晩そのまま袋に入れて放置してみたのですが、以前の
厚手のビニール使用の時のような、むせかえる様な匂いまでは有りませんでした。
軽く台所洗剤とスポンジの併用で食器を洗うような感覚で洗えば匂いも残りません。
元々、洗濯板ですからw



携行はこんな感じで行えます。

2つに折り畳んでA5サイズのチャックバックに入れてます。この程度の大きさなら、
大抵の大型ウェストバックや、タクティカルベストの類のルアーケースの裏に忍ばせても
かさばる事も無く使えますね。匂い移りを避けられるチャックバックに入れて、携行できる
のは非常に助かります。




テスト:森村ハニー


  

Posted by morimura1 at 13:06Comments(0)キャッチ&リリース

2009年03月11日

常識とは?

この前の項のコメントにあります様に、読者の方から要望が寄せられました。


それから1週間、暇を見つけてはネット中色々探してみたのですが、
確たる証拠と言う物は見つかりませんでした。


意外さと共に、正直、ガッカリしたのですが、あえて、ここで不完全なまま寄稿する
のは、皆さんのご意見も伺いたいから、と、お考え頂けたら幸いです。



先ず始めに考えたのは、良く言われている事柄の1つの内の、



むやみに魚体に
触れてはいけない


と言う部分です。釣上げた魚の魚体に触れる事で、魚は変温動物ゆえ、恒温動物
である人間の体温との温度差で、細胞組織が低温火傷を負う、或いは体表を覆う
粘液を剥がしてしまう=感染症に罹患する恐れがあるから、触らないようにしようと
言う物です。ネット中にあるこの関連質問に対しての回答は、すべからく上記の様な
回答が寄せられています。



本当にそうなのか?先ず否定から始めなければ成りません。



残念ながら、私の調べた限りでは、明確に因果関係が示せる物はありません
でした。唯一はK-TEN開発者の二宮正樹氏のブログにある記事中の記述のみです。
この本は私も今でも保管しているのですが、著作権があるので掲載は出来ません
事をお許し下さい。従って、研究報告書の類や、学術書関係にまで手を広げない
と立件は難しい事柄なのかも知れないと思い始めている所です。


それは、魚体に触れた事で直ぐに死が訪れる様な事柄ではないからでしょう。
触れた事で、火傷を負って潰瘍になったり、或いは、感染症を引き起こすまで
には時間が掛かり、自然の中に放たれた物は追跡調査がほぼ不可能なのです。


例えば、その試験をするのには、先ず放流魚の確保→魚体に触る度合いを
様々に変えて触ってデーターを保管し管理→自然界に再放流する→再捕して
火傷や感染症の進行度を確認する。自然相手にはそれは無理です。また、
生簀や養殖された魚、観賞用飼育魚の場合は、自然とは全く異なる環境下でも
あり、我々釣り人が通常行っている事と照らし合わせると、参考には成っても
絶対ではないのです。


それどころか、もっと判らなくした事が、JGFAのタグ&リリースプログラムを
行っている方の再捕例写真では、魚を掴んでいる写真が複数見つかりました。
勿論、再捕時の写真を良く見たのですが、初回に釣上げた時に触れた部分を
見ても、感染症に罹患した様子も無ければ、低温火傷を負った様子もあり
ませんでした…。



魚に触れてはいけないと言うのはウソなのか?



それは多分ウソではないと思います。立件できる材料が見つからなかったので、
ここからはかなり憶測を交えた話に成ります。そして、話を絞り込む為にスズキ、
いわゆるマルスズキだけに限定した話にしますね。


魚体に触れる事で引き起こされる、低温火傷も、粘液を剥がす事による感染症も、


その可能性がある行為


には成り得ます。先ずは魚体を覆う粘液からです。


粘液の役目は、先ずは泳ぎ易くさせる為、次いで体の浸透圧調整や、雑菌などに
対する防御の為というのが挙げられます。

では、粘液が剥がれれば、非常に泳ぎにくくなってしまうかというと、そうでも有りません。
なので除外します。次いで浸透圧調整や、雑菌防御に対する抵抗力が失われる事が
第一の懸念事項なのですが、釣り上げ、暴れさせてしまう事自体が先ず自然ではなく、
そこから更にランディングネットで取ったり、陸の上に上げたり、魚体を持ったりすれば、
否応無く粘液は剥がれるでしょう。

ただ、剥がれたらそれで終わりではなく、粘液細胞から意外と早く補充されます。それと、
スズキは浅場に突っ込んで餌を捕食する性質もありますが、この時に魚体を擦って仕舞い
ます。腹側に擦り傷を持ったスズキを見た事がある人も多いでしょう。そんなスズキでも、
元気に餌を追っている位なので、少々粘液が剥がれただけで、直に感染症に罹患したり、
引き起こしたりはしないのではないか?と思われます。釣上げたダメージで弱っているのと
複合すれば感染という可能性も無きにしも非ずですが、多少の粘液の剥がれに対しては、
注意はしても、異常なほど過敏になる必要は無いと思います。



次は低温火傷ですが、此れが一番厄介でした。


よく出て来る比較には、水温15度の中に居る魚は、体温が水温と同等かちょっと高い
程度で生活している訳で、それを人間が直に触れば、その温度差は22度もあり、人間
で言えば、70度近いお湯のに中に入れられるような物だと言う事です。確かに70度の
熱を発する物に触れられても平気な訳が無いのですが、じゃあ、その接触時間や火傷
の進行度を示す資料なりは見つけられませんでした。ことスズキに関しては。


今の所、スズキに触った事で低温火傷を起こすとも、起こさないとも言えません。


前出、二宮氏のブログ中の記事のヒラスズキに手の跡が付いた写真とその魚について
なのですが、記事中にも有ります様に、魚種によっての差が大きくあるのではないかと
思います。皮下組織の耐性はその生息環境に拠る所が大きい。つまり、外洋性の海水魚
より、淡水魚が強いと言われるのはこの辺りではないかと思うのです。


常に大海を泳ぎ回る事が出来る魚は、環境が悪ければ直に移動する事が可能なので、
楽に遠くまで移動出来るスピードを持った代わりに皮下組織を鍛える必要が無かったの
でしょう。一方、生息水域が狭まれて行くに従い、激変する環境下でも生き延びる為には、
あらゆる事柄に対しての強靭な耐性を持たなければ成りません。また、更に絞り込んで、
閉鎖水域でも比較的安定した環境なら、耐性を持たなくとも生存は可能なので、そういった
種類の魚が繁殖できる訳です。一番過酷なのは、激変する環境下の閉鎖水域でしょう。


そんな耐性を持っている淡水魚の話をしますと、子供の頃に近くの池で雷魚を釣って
自宅の外にあった水槽の中に入れて置いた事があります。3ヶ月、餌もやらずに、
そのまま忘れて放置してました。何かの折に気が付いて、その水槽を開けてみたら、
水は半分に減り、完全に腐って異臭を放っていましたが、なんと、その中で雷魚は
生きていました。捕まえようとすると飛び出してきました。鱗は何かの病気に感染した
様で完全に白化して、さながら脱皮前の蛇の様でしたが、その下に完全な再生麟が
出来上がっていたのには驚きました。恐ろしい生命力だと感じましたし、子供心にも
これは戻すべきだろうと、釣った池に戻しました。



ヒラスズキはマルスズキに比べ、外洋性が強いですね、生息温度分布もマルスズキ
に比べて暖海性がありますし、意外とその範囲は狭いのです。そんな条件もあって、
マルスズキよりは肌が弱いとされ、あの様な事が起こるのでは無いかと思います。


マルスズキを位置付けるなら、一風変わった淡水(海水?)魚の枠に入れられるかと
思います。ご存知の通り、マルスズキは川を遡りますし、また、川を上がった個体は
体表の粘液が多いのも周知されている事かと思います。


意外と丈夫だけど、思っている程強くは無い


ちょっと曖昧かつ、乱暴ですが、そんな位置付けが適当かと思います。



しかし、いづれにせよ、魚を直手で持つのは余り良い事ではありません。魚種により
その差が大きいのは言うまでもありませんし、スズキも外海で釣れるのは粘液も
薄く、川で釣った物と同等に扱える物ではないでしょう。

また、感染症に罹患したら、回復する可能性は自然界ではほとんどゼロに近いのです。
飼育魚であれば、薬浴、淡水浴等々の治療法がありますが、それですら完治しない
場合もあり、釣り人として、感染症に罹患させる可能性のある事柄は避けなければ
ならないのは言うまでも無いでしょう。





一応、これでこの項は終わりにします。



捜索範囲を管理釣り場や飼育魚、活魚にまで広げれば幾つかの参考意見は有るの
ですが、魚種に対する差異や、飼育、生育状況が異なる為に、あえてそれらを考慮
には入れませんでした。


ご意見有りましたら、どうぞコメント欄に書き込んでくださいませ。



次回は魚の持ち方について予定しています。現在また調べている最中です。


記:森村ハニー
  

Posted by morimura1 at 23:06Comments(6)キャッチ&リリース

2009年02月27日

弱り、そして迎える死

そろそろ春めいた陽気の日が多くなってきましたが、東京は今雪が降っています。
何年か前も2月の初旬は非常に暖かかったのに3月に入ったら途端に冷え込んで、
釣りどころではなくなってしまった記憶がありますが、如何お過ごしでしょうか?


アカデミー賞では日本映画の「おくりびと」が受賞しましたが、釣り人の多くがスズキの
「おくりびと」になってしまわない様にと願って止みません。


今回のテーマは弱った魚です。


スズキはどう弱って、どう死に行くのか?いわゆる野締めという、釣上げて放置したまま
にして、絶命する様を見た事がある人はそう多くないと思います。持ち帰りを決めた人は
大抵直ぐに絞めてしまったりしますね。一気に命を絶っているのと、段々弱って死に行く
のとでは全く違います。

釣って離しているという反復作業だけしかしていないと、離して泳いだのを見た事だけで
安堵して、その後は狙いたい次の魚に目が行ってしまい、離した魚のその後の行方は
もう頭の中には無い物です。そんなその後の魚の行方も追いたいと思います。



かなり昔の話ですが、私が小櫃川に行き始めた頃、大型のスズキを持って川から
上がって来たベテラン師に会いました。97cmのスズキの姿は、それまで港湾部で釣って
いたセイゴ~フッコとは全く別物の印象を受けました。まるで大型のハタ類の様でした。


ストリンガーに掛けて帰って来た頃はまだ元気で暴れていました。川の激流の中で
釣りをしていて疲れたらしいベテラン師2名でしたが、持ち帰ると言うその魚をその場に
放置して休憩をしていました。そのスズキが死に行く様を見ていました。


Red氏の記事の中に魚の目についての記述がありますが、まだ元気な内の魚は目に
生気があり、青物やマス類では下を向く様に目玉が動いていたりしますね。スズキは
こういう表情はほとんど見せないので、目玉の動きからその生気を余り感じる事が
出来ません。写真に撮られた魚でも余り元気が無いように見えるのはそのせいです。


陸に揚げて、暴れるのを止めた(その元気が失われた)後、段々と鰓の動きも無くなって
行き、数分後には体色が薄れていきます。私が見た多くは頭部から色が薄れて行き、
体全体が真っ白に近いほどに成ってしまいます。その頃にはもう胸鰭や背鰭を時折
ピクピクと動かすぐらいで、もう虫の息で、そのまま絶命します。

その後は30分から1時間ぐらい経つと、今度は黒に変わって行きます。完全に魚屋
で見るスズキの姿で、意外と黒いなと思った人も多いかと思いますが、これが大体の
スズキの死んだ状態です。マルスズキでは余りそんな反応を見る事が無いのですが、
ヒラスズキでは皮膚組織が全く異なるのか、環境やそのコンディションで体色を著しく
変化させます。これまで釣上げた物は、釣上げた時には白銀の様な色の薄い印象が
有りますが、殺すとみるみる黒くなっていきます。また、生きている内でもフックが
当たった箇所だけ黒く変色する事があり、鱗や皮はあんなに厚く硬いのに、意外と
デリケートな魚なんだなというのが判ります。


では、離されたは良いが、その後の魚はどうなっているのでしょうか?


嫌光性が基本のスズキは先ず明るい場所から離れて、安堵出来る暗い深みの方へ
行こうとします。流れに頭を向け、先ずそこで休憩します。全く微動だにせず、鰓だけ
動かして、呼吸だけしています。

私のケースでは、釣って潮通しのあるプールの様な場所へ離して置いたら、気が付い
たらその姿が無く、頭を突っ込んでライトで照らしてみたら、岩陰の暗い側の窪みに
身をピッタリと寄せて、呼吸だけして全く動いていなかったのを見た事があります。
この事からも、生きたままストリンガーに掛けて魚を繋いで置くのは、どれだけスズキ
にストレスを掛けている事なのか判ろうと言う物です。後でリリースするから、今は
繋いでいるという方が居ますが、それは絶対に止めて下さい。生存を願ってのリリース
とは言えません。


元気が残っていればやがて就餌行動をしますが、その時が何時なのかは魚の元気
次第で、前項でも書きましたが、やはり弱っている時期の魚ほどその回復は遅いと
言わざるを得ません。釣られた事で嘔吐もしていますし、腹の中はカラッポになって
いるので、より回復自体は遅れるでしょう。


弱っているのが長引くとどうなるでしょう?


東京湾内ではその姿を見た記憶が無いのですが、房総では良く見る物にスナホリムシ
という浜辺に多く生息する、ダンゴ虫の様な甲殻類に先ず狙われる事でしょう。夏の
浜辺の波打ち際を掘り返してみると、この甲殻類が2,3匹ササーっと泳ぐ姿を見る
事が出来るかと思います。時折、足に噛み付いたりする事もあるんですが、こちらが
それを追い払う事が出来れば、彼らもそれ以上は近寄ってきません。二宮正樹氏の
ブログにもある寄生虫とはこの虫の事で、寄生虫と言うよりは、海の掃除屋と言った
方が適切かと思います。

これは非常に恐ろしい生き物です。いや、恐ろしいと言うのは人間から見たらという
だけで、自然の摂理から言うと、地球に非常に優しい生物なのでしょう。


ヒラスズキを狙いに行った時に、まだ狙いの磯に入れる潮位ではなかったので、
隣接する小浜で肩慣らしに投げていたらヒラメが釣れました。これはいい土産が
出来たと思って、絞めずに、そのまま波打ち際から少し上に出来た潮溜まりに
ストリンガーに掛けて置いてたのです。

30分後にその場所へ戻ってみると、何やら小山のような物が動いているんです。
そのスナホリムシの山でした。動きを止められたヒラメに、ザワザワと襲い掛かる
何百匹と言うスナホリムシです。たった30分でこれだけの物が何処とも無く現れ
弱った魚に襲い掛かるのです。直ぐにストリンガーを引き上げ、ヒラメを確認しまし
たが、既に血の気が無く動きは止まっていて、口から鰓からそのスナホリムシ
溢れ返っていて、慌てて波打ち際へ行ってザブザブ洗いました。

再び確認してみると、周囲の鰭の薄い部分はほとんど食われボロボロ、体表は
鱗が剥ぎ取られた所から食われた跡が点々と、鰓穴から中を覗いてみると、鰓が
ピンク色で血の気がありませんでした。たった30分で、さながらピラニアです。

先ほどのその小山の場所へ戻ってみると、少しのスナホリムシが居るだけで
あれだけ集っていた姿は有りませんでした。


こんな風に掃除屋が居たりすると、余計に魚の死骸などは見つからないですね。
かえって、その死骸が流されていく姿を見ていた2項の方が、魚がどうなったのか
知る事が出来る事柄かと思います。






ルアーを飲まれて出血しています。貴方ならどうしますか?


出血しているから持ち帰って食べる。それも手ですが、一寸待った!です。


出血が、即、致命傷になっているとは言い切れません。僅か数パーセントでも生存の
可能性があります。持ち帰ってしまったら生存の可能性を断ち、ゼロにしてしまい
ます。貴方の大事な人が何かの病で倒れ、僅か数パーセントしか手術の成功の
可能性が無いとしたらどちらを選びますか?迫られる選択はそれとなんら変わり
無い事なのです。人間が優れていて、地球の王者ではなく、これら別の命を持って
私達が成り立っているだけなのです。彼ら他の生き物が居なかったら私達の生命
も無いのと同じ。

いかに人間が知的生物であろうと、外部から見れば、地球上に存在する数多の
生き物と同じなのですよ。


しかし、どっちみち要らないから捨てると言うのと、生存の可能性に掛けるという
のでは全くその意図する事は違いますが、離す行為自体は端から見れば変わり
の無い事かもしれません。釣りは常にそういうリスクを背負って、またその選択を
迫られ、行っているという事を忘れてはいけないと思うのです。



記:森村ハニー  

Posted by morimura1 at 13:12Comments(0)キャッチ&リリース

2009年02月22日

Pain

ご存知の通り、スズキは川にも上りますが、その多くの個体は主に海に
生息して、その数も多いですね。千葉県で、ここ5年ぐらいのスズキの年間
平均漁獲高は800~1200トンあり、東京湾だけに限定すればもう少し落ちますが、
年平均1000トン程度にしてみます。


スズキの体格からすると60cmの魚で約2kg程度が平均なので、1000トンと
言えば、その大きさの魚50万匹分に相当しますね。物凄い数が生息して
いるのです。


しかも、毎年それだけ漁獲してても、翌年にはまた同じだけ捕れるのです。
いやはや、釣りで少々釣ったぐらいでは何の影響も無いだろうと言うのは
想像に難くありません。



だったら、産卵後の魚を保護しようってのはナンセンスなんじゃないの?
どうせ、俺が釣らなくても他の誰かが釣ってるんだし、幾ら保護しようと
声を上げても、結局影響が出ないんじゃ何の意味も無いじゃん。



そんな声も聞こえてきますねw





私達は漁師さんではないのです。冒頭にも言いましたが、スズキを使って
商的利用をしている、いわゆるプロでもありません。釣りを行い、実際に釣って
楽しんで、その後の生存を願って離すという事をしている釣り人なのです。
相手は魚で、時にはそれを食べてしまいますが、同じ地球上に生息している
生命同士なのだと言う事を忘れてはいけません。


結局、そうして自己規制を安易に解除してしまえば、釣る機会を増やし、
必然的に殺してしまう機会を増やす事になります。ここが辛抱のしどころです。
WEBを見る限りでは、今年はこれまでにない暖冬のせいで桜の開花も早まり
そうで、またそれに連れて、早々に出掛けている人達も多い様子ですが、
道さんが紹介してくださったお陰か、色々な方法で自己制限されている方が
多くいらっしゃるのが手に取るように判ります。ありがとうございます。




さて、前置きが長くなりましたが、今回はその海では余り見なかった事。
かつてのホーム若洲地区は厳密に言えば海です。潮が下がり切った
辺りでようやく荒川の一部と呼べるような感じに成りますが、海のスズキ
川のスズキと、その降雨量で魚の寄り付きが変わる面白い所です。


ただ、余り魚体に傷が有る魚は見なかったのですが、もっと上流部で
釣りをするようになってから、魚体に釣獲傷が有る魚を度々見るように
成って来ました。




中流部で釣った70cmオーバーなのですが、これは結構古い傷のようです。
ねじ切った様に失われた上顎の唇の端がちょっと痛々しい感じです。

他の部分にはダメージが見受けられませんので、割と若い頃に釣られ、
プライヤーで乱暴にこじられて失ってしまったのかも知れません。

口周りの傷は結構早く直ると聞きましたが、失われた物まで再生する程の
力は無いようです。ヒラメは強い魚で、鰭を切り取っても元通りに再生する
そうです。






この魚は私が釣る少し前に一度釣られているのが鰓蓋のめくれで判る
と思います。ルアーは前後にフックが付いているので、前フックが唇に
掛かったら、後ろのフックがこちらに回り込んで、この部分を損傷させて
しまいます。気に成るのは10月の魚なのに、こんなに痩せていた事。


釣上げられる事は、やはりダメージに成っていると思います。
回復には少々時間が掛かり、また、その間餌が取れなければ元気は
取り戻せません。食えなければ死が待っています。


以前、若洲で釣って離した10分後に、離した同じ魚をもう一度釣った
事があります。海は色んな魚が寄り付いては離れと言う事を繰り返して
いる場所なので、余り傷のある魚を釣った事が無かったせいもあり、
その事は良く覚えています。魚を引き上げずに、水際でプライヤーを
使ってフックオフしたのですが、その時に上記の魚と同様な傷を付けて
しまったので、それが目印にもなりました。


元気な内に離し、また餌を追う力が有れば、また直ぐにでも就餌する事
もあるというレアケースだと思いますが、この上の魚の様に、前に釣られた
ダメージから余り回復していない内に、また釣られという事を繰り返して
いる魚も居る訳です。


また、河川内というそれほど生息量が多くない場所にもかかわらず、
写真に撮った以外にも結構掛かった形跡のある魚が見られますので、
やはり川へ釣りに来ている人が多いのだなと実感します。


釣獲履歴が傷で判るというのは、逆に言うとリリースが成功だったという
証でもあります。この2枚の写真の魚も結構深手を負っていますが、
私と、前に釣った方と2人をまた楽しませてくれた相手でもあります。
殊更に蘇生作業を丁寧に行って見送りました。


記:森村ハニー

  

Posted by morimura1 at 01:46Comments(1)キャッチ&リリース

2009年02月04日

自分の立ち位置について

キャッチ&リリースについては、皆さん色々なお考えを持っていると思いますが、
掲示板等で意見交換をすると、どうしても、其処で止めるなと言う声が聞かれます。

ココのテーマであるSAVE FISHINGについても、産卵後は保護して、産卵前は何故
保護しないのか?むしろ優先すべきは産卵前の方だろうと言う様な意見も幾つか
揚げられましたが、私はあえて其処まで踏み込まない様にしています。

それを歯がゆく思われる方もいらっしゃると思いますが、先ずはこのチャートを
御覧下さい。




 魚族保護チャート


  ||1・時期問わず、釣ったら全て持ち帰る
  ||
  ||2・産卵期前後を避けつつ、釣ったら全て持ち帰る
  ||
  ||3・必要分だけ釣ったら後はリリースする=産卵期=後
  ||                        ||        ||
  ||                       産卵期以外  前
  ||
  ||
  ||4・1匹だけ持ち帰り、後はリリースする=産卵期=後
  ||                       ||        ||
  ||                      産卵期以外  前
  ||
  ||
  ||5・1匹持ち帰り分を釣ったら釣りを止める=産卵期=後
  ||                         ||       ||
  ||                        産卵期以外  前
  ||
  ||6・釣ったら全てリリースする=産卵期=後
  ||                 ||       ||
  ||                産卵期以外   前
  ||
  ||7・釣ったら全てリリースし、少数釣ったら釣りを止める=産卵期=後
  ||                                 ||       ||
  ||                               産卵期以外     前
  ||
  ||8・釣りをしない





この表は釣りをした時点での魚の見込み損害率を表します。


この表には、産卵期にも前後が加わり、その時点での損害見込みを表すので、
産卵期は後の方が上位になります。東京湾近辺の産卵期は11月~翌年2月、
明らかな戻りのシーバスが現れるのがほぼ1月からで、相当に体力の回復が
見込める魚が揃うまでには、ほぼ3月下旬まで待たないと成りません。


この表には、おのおの釣りの頻度が加わります。

毎日釣りをする週1回釣りをする1ヶ月に1回釣りをする。そのぐらいの区分けが
出来るかと思います。余りに煩雑になるので表では割愛しましたが、お分かり
頂けるかと思います。



貴方の釣りに対する姿勢の立ち位置は何番のどの辺り何処でしょうか?



SAVE FISHINGは3~7迄の産卵期後の方を対象に発信した物です。



保護を考えるなら、産卵前も保護すべきだろう。それはそうです。
しかし、この表を見て判る通り、其れに従ったら、後はもう僅かしか残されていません。
産卵期以外に少数しか釣らないし、それを全てリリースするってだけです。
その後は、魚を釣らない釣りしないってだけですね。それは余りに窮屈です。


そうでもしなければ、真の保護とは言えないだろう。それもそうです。
しかし、魚族保護団体ではないので、保護が主目的ではありません。これからも釣りを
楽しむ為には、あともう少しだけ踏み込んでみませんか?という呼びかけなのです。
声高に、上記の窮屈なルールを押し付けるつもりは無いのです。


各位がどの立ち位置に居て、どうお考えかはこちらからは計り知れませんが、
ふと、振り返って考えてみる機会だと思って頂けたらと思います。



記:森村ハニー  

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2009年02月03日

その序章










★序章★
大型のシーバスが最も釣りやすい時期は1年に2度ある。1つは産卵前に卵巣を
成熟させる為に餌を沢山取り産卵に備える為、もう1つは産卵を終え、
落ちた体力回復の為に荒食いをする。


おのおの時期は春と秋なのだが、釣れる魚のコンディションは雲泥の差がある。


産卵前に釣れる物は卵巣が膨らみ腹回りが太くなり、脂肪を蓄えている
ので元気があり、引きも強く釣って面白いと感じるのはこちらの方だが、
産卵後の魚は体力が落ちて腹はへこみ、身がげっそりと痩せ細って引き
その物もただ重いだけで、直ぐに弱りひっくり返って腹を見せる為に、
大型の魚でも釣り上げるのは容易だ。



釣った魚は極力離そうと、リリ-ススタイルというムーブメントがあるが、離した後
を窺い知るには、JGFAのタグ&リリ-スプログラムで釣り上げた後に再捕された例
でしか、その後はほとんど判らない。釣った魚にタグを打ってリリースして
いる数より、打たずに離している数の方が圧倒的に多いのが実際の所で、
その多くは、離したその後の生存が不明なのだ。誰もがその後の生存に
一縷の望みを託して、魚を離している事には変わりは無いのだが、リリース
行為自体もケースバイケースであるし、また、個々人でその処方が違うのが実情
だ。


釣り上げた魚をリリースしたとして、その後の生存が見込めるのは、当然
産卵前の魚の方だろう。産卵に備えた予備の体力があるが、産卵して全て
を使い果たした魚にはその余力は無い。むしろ、釣上げた事が致命傷に
なって死んでしまうケースの方が多いと思う。度々挙がるのは産卵前の
魚こそ保護するべきと言う声だが、時期はどうであれ抱卵すべき個体を
1つ減らす事に変わりは無いのではないだろうか?。


だったら、産卵後の体力の回復していない弱った魚を釣上げるのはどうか?


闇雲にただ釣って離している事の反復だけでは見えない事の方が多くなる
だけでは無いだろうか?離した事だけで安堵しているだけではなかろうか?
それでは何の解決にも成ってない事にどれだけの釣り人が気付いているの
だろうか?



殺してしまう確率の高い方の魚はあえて狙わない。
産卵後のシーバスに休息を与える為に釣り自体をSAVEする。



先ずはこれを提唱したい。




★WEBだから出来る事★


「なんだ?昨日は人が居なかったのに今日は何でこんなに人が居るんだ?」


こんな経験は無いだろうか?確かに昨日は誰も居なくて魚も群れが入ったか
良い釣りが出来たのに、その報告を自身のHPやブログで配信した途端に、
釣り場にワッと人が押し寄せて面食らった経験。これは言うまでも無く
配信者自身のせいだ。釣り人誰しもが持っている少々の自慢と、少々の
他人への便宜のつもりがこんな形で自身の首を絞める事に成る。


長くメディアに関われば、何度か経験するこの事象で当然その口は堅くなり、
掲載画像に加工したりして釣り場の特定が出来ないようにと心がけたり
するのだが、それも、それほど多くは無いし、結局バレてしまっているのが
実情だろう。また、配信者は自分の釣りの為だけに配信を行っているとは
限らない。商業的に釣らねば成らなかったり、露出を増やして営業的価値
を高め無ければ成らなかったりする場合もあるだろう。


そういった事柄から何の利害も持たない連中はどうしたら良いのだろうか?
ブログが花盛りな昨今ならでは、自身の為に釣りをしている人の方が圧倒的
多数で、商用営業目的配信の方が少ないはず、だったら、自身の為に出来る
事をやろうではないか。


それでも我々は釣り人であるし、釣りたい欲求は誰しもが持つ物。それも
行動できるのなら、いつでも釣り糸を垂らしたいのが常である。あえて、
弱った魚は狙わないという事はしなくとも、釣った魚の配信を少々遅らせる
っていうのはどうだろうか?それは前出、何処かの誰かの釣果をアテにして
狙っている連中も多い事実、またそれによって自身だけではなく、他の誰か
によってその魚が釣られ、或いは殺されてしまう機会を増やして仕舞う事に
繋がるのだし、それは決して本意ではないと思う。


昨今では、先ず情報戦の様相が余りに酷く、WEBで見た釣り場に我先にへと
向かい、釣上げたら即配信=釣り場混雑=魚の大量捕獲=死魚増産という
悪しきループに成っている。それを何処かで断ち切らなければ成らないと
思うからである。


配信を1ヶ月分まとめて、或いは数日だって構わない、たったそれだけで、
その期間の混雑は解消され、釣上げられる魚の数も減り、体力が回復した
魚をより釣上げる事が出来ると思えば良いのではないだろうか?



釣果報告をSAVEすれば保護出来るのである。




★これから考えなければならない事★

今の時期の大型のシーバスはアフターランカー等と言われて商業的に使われ始めて
いる様子が伺えるが、ただ大きいだけで、実は物凄く釣り易い魚だというのは
少々長くやっていれば誰でも知る事が出来る事柄だと思う。特に産卵を終え
最初に湾奥へ入ってくる魚は大型で、その後に中型~産卵しなかった小型と
続くのが常で、そのアフター狙いの人々が正月過ぎから極寒の中頑張って釣上げ
ているのだが…その大型魚だからこそ大事にしなければならないのでは?


ある研究データーでは、ある種の魚の内、ある一定の大きさになったら間引いて
若い個体のみで種を継続させていくとやがて大型には育たなくなるという
研究データーもある。


シーバスは1mを超える大きさに育つ魚といわれているが、この15年、東京湾で
釣上げられる魚はどうも小型化が進んでいるように感じて成らない。かつて
は90cmを超えたら1つの目安とも言えた状態が、それすら中々釣れなくなっ
ているのではないだろうか?


大型魚の方が離される確立が少ないのではないからではないか?


湾の奥の河川内で釣られた魚はほとんど離されているのだろうが、湾口外で
釣られた大型魚は記念の為や食用にと持ち帰られているのが多くなっている
のではないだろうか?しかも、それは産卵期に捕獲された物がほとんどでは
ないだろうか?産卵目前にして大型に育つ要素のある魚を間引いてしまう事を
継続していれば、やがて前出の様に、魚が小型化して、誰もが望むであろう
大きな魚が釣れなくなってしまう日が来るのかもしれない。


またこれも、産卵後の魚に対してでも同様である。


産卵後の魚は弱っているが大型でもある、その大型に育った魚のみを
釣って殺し続けてしまったら、大型が少なくなってその種の小型化を
進めるだけに成ってしまうだろう。だからこそ、釣る時期はどうであれ、
大型の魚に対する扱いは殊更慎重にしなければならない事柄なのでは
ないだろうか?



弱った大型魚に狙いを絞って釣るのをSAVEしよう。



★有効に、効果的に使って欲しい★


この時期は他に釣り物も無く、春先までメバルでも釣ってるかという時期
でもあったのだが、メディアの発達は思いもよらない方法で通年シーバスを釣る事
だけを教えて来た様に思う。が、少し配慮するだけで今後に渡って自身も、
他の人も、そして楽しませてくれる魚達にも「少々の未来の希望」が持てると
したら、そちらを選択しようではないか。


後付の理由は何でも構わない。釣果報告を遅らせたのもSAVE FISHINGの為
だと言うもよし、釣れなかった言い訳をSAVE FISHINGというのもOKだし、
飲んじゃって釣りにいけなかったのをSAVE FISHINGと言うもよし、寒くて
釣りに行きたくないのをSAVE FISHINGと言い換えたって全く構わない。
何しろ即効力を生まない全ての遅延行動そのものがSAVE FISHIGなのだ。
それだけで確実に魚は保護され、また出会いを楽しむ事が出来るだろう。


  

Posted by morimura1 at 20:41Comments(2)キャッチ&リリース