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2010年01月01日
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。2009年の皆さんの釣りは如何でしたでしょうか?
私は私事で秋から釣りを再開したのですが、これまた少し思う所があって、記事更新が
出来ませんでした。毎日閲覧して頂いている方も多くなって来たのですが、その報告を
しないまま、月日を過ごしてしまった感があり、申し訳なく思っています。
秋から釣りを再開したのですが、秋は、産卵を控えた荒食いが始まる時期です。
この前項の「スズキにはバス持ちは良くないその1」としながらも、「その2」が
出稿出来なかったのには、やはり魚を見てしまったからと言うより他は有りません。
その時分に釣り上げた魚を検体にするには、どうにも抵抗があったのです。
以前、お話した様に弱らせない釣り上げ方を実践して、効果を上げていると自負されて
いる方なら判ると思いますが、ランディングしてフックオフして、リリースするという
一連の作業の中に置かれた、写真を撮る為の時間を掛ける事すら惜しく成る程の元気な魚
を見て、さてどうするか?
このまま離せば生存の確率は高いままだけど、時間を掛ければ弱る。何の為に弱らせない
方法を取っているのか?と、だったら早く離すべきだと。
そう駆り立てられる心の何処かに、その釣った魚は写真を取る為に釣った魚なのか?と言う
疑問が湧いて来て、その多くは、検体はおろか、写真すら取らずにいち早くリリースして
しまいました。釣れたのが産卵を控えているサイズの魚達ばかりだったからです。
産卵に参加しない40cm以下の個体なら個体数も多く、実験の検体にする事もやぶさか
ではないのですが、どうにもこれから卵巣を成熟させながら、湾口を目指すと判っている
魚達相手にソレは出来ませんでした。
また、あえてこの時期にそのサイズの魚を狙わなかったというのもありますし、掛かる魚が
フッコサイズが多かった場合には、使用ルアーを大型化してフックサイズも上げ、なかなか
掛かりにくい方法を取っていたのもあります。これは、私のしたい釣りは何でも良いからでも、
数が釣りたい訳でもなく、釣りたい魚を釣りたい方法で釣るといった事に偏向していますから、
必然的に捕獲数が絞られてしまいます。勿論、釣って見せる為の釣りなんかしていません(笑
年頭から言い訳ばかりで申し訳無いのですが、そのついでに記事更新は不定期で、
確実にあと半年ほど遅れますと宣言しておきますね(笑
昨年末からの東京湾の魚の動きを見ていると例年より遅れていますね。12月には綺麗
さっぱり居なくなってしまうはずが、かなりの数が居残っていて、これから産卵に
間に合うの?と言う様な疑問が湧いてきますが、スズキの産卵は湾口で大潮の強風の
吹いた日に行われるとか、今、外はまさにそんな状態なのですが、それは11月から2月
まで随時行われています。湾奥で居残った魚も最後の便で参加するのかもしれません。
漁師の網を逃れ、釣り人の針にも掛からなかった多くの魚が今、盛んに産卵しているで
あろう光景を想像できたなら、産卵という大役を終え、戻った魚達にはしばしの休息を
与えてあげてください。
記;森村ハニー

産卵しない2年魚です。初夏、河川に登る魚はこの様に傷1つ無い綺麗な魚体を
しています。年末、お刺身用千葉県産スズキとスーパーでこのサイズの魚が
沢山売られていました。東京湾で漁獲され出荷される魚にはサイズ制限が
有る様子で、60cm以上の魚は市場には出回らないと聞きました。
その原因はあえて触れませんが、御自分で調べれば比較的容易に判ります。
私は私事で秋から釣りを再開したのですが、これまた少し思う所があって、記事更新が
出来ませんでした。毎日閲覧して頂いている方も多くなって来たのですが、その報告を
しないまま、月日を過ごしてしまった感があり、申し訳なく思っています。
秋から釣りを再開したのですが、秋は、産卵を控えた荒食いが始まる時期です。
この前項の「スズキにはバス持ちは良くないその1」としながらも、「その2」が
出稿出来なかったのには、やはり魚を見てしまったからと言うより他は有りません。
その時分に釣り上げた魚を検体にするには、どうにも抵抗があったのです。
以前、お話した様に弱らせない釣り上げ方を実践して、効果を上げていると自負されて
いる方なら判ると思いますが、ランディングしてフックオフして、リリースするという
一連の作業の中に置かれた、写真を撮る為の時間を掛ける事すら惜しく成る程の元気な魚
を見て、さてどうするか?
このまま離せば生存の確率は高いままだけど、時間を掛ければ弱る。何の為に弱らせない
方法を取っているのか?と、だったら早く離すべきだと。
そう駆り立てられる心の何処かに、その釣った魚は写真を取る為に釣った魚なのか?と言う
疑問が湧いて来て、その多くは、検体はおろか、写真すら取らずにいち早くリリースして
しまいました。釣れたのが産卵を控えているサイズの魚達ばかりだったからです。
産卵に参加しない40cm以下の個体なら個体数も多く、実験の検体にする事もやぶさか
ではないのですが、どうにもこれから卵巣を成熟させながら、湾口を目指すと判っている
魚達相手にソレは出来ませんでした。
また、あえてこの時期にそのサイズの魚を狙わなかったというのもありますし、掛かる魚が
フッコサイズが多かった場合には、使用ルアーを大型化してフックサイズも上げ、なかなか
掛かりにくい方法を取っていたのもあります。これは、私のしたい釣りは何でも良いからでも、
数が釣りたい訳でもなく、釣りたい魚を釣りたい方法で釣るといった事に偏向していますから、
必然的に捕獲数が絞られてしまいます。勿論、釣って見せる為の釣りなんかしていません(笑
年頭から言い訳ばかりで申し訳無いのですが、そのついでに記事更新は不定期で、
確実にあと半年ほど遅れますと宣言しておきますね(笑
昨年末からの東京湾の魚の動きを見ていると例年より遅れていますね。12月には綺麗
さっぱり居なくなってしまうはずが、かなりの数が居残っていて、これから産卵に
間に合うの?と言う様な疑問が湧いてきますが、スズキの産卵は湾口で大潮の強風の
吹いた日に行われるとか、今、外はまさにそんな状態なのですが、それは11月から2月
まで随時行われています。湾奥で居残った魚も最後の便で参加するのかもしれません。
漁師の網を逃れ、釣り人の針にも掛からなかった多くの魚が今、盛んに産卵しているで
あろう光景を想像できたなら、産卵という大役を終え、戻った魚達にはしばしの休息を
与えてあげてください。
記;森村ハニー

産卵しない2年魚です。初夏、河川に登る魚はこの様に傷1つ無い綺麗な魚体を
しています。年末、お刺身用千葉県産スズキとスーパーでこのサイズの魚が
沢山売られていました。東京湾で漁獲され出荷される魚にはサイズ制限が
有る様子で、60cm以上の魚は市場には出回らないと聞きました。
その原因はあえて触れませんが、御自分で調べれば比較的容易に判ります。
2009年02月18日
The eyes of the fish
魚の視線と対峙したことがありますか。
よく動く目でこちらを追いかけながら、ヒトに対する
恐怖とか、隙あらば‥なんて感情が明確に伝わってくる
ような気がしてるんですが。
10年程前、冬のサーフでランディングした80cm余りの
抱卵シーバスの視線を、当時身重だった家内の目と
シンクロさせてしまったことがあります。
女性特有の、宿した命を守るための強さを内包した
その光に強烈に射抜かれてしまった私は、それ以来
抱卵群れシーバスを敬遠しつつ、量より質の方向性に
冬季の釣りを見出すようになりました。
今回の企画にあたり、産卵前は何故Saveしないのかという
声も多いですよね。
なんかね、種族保護とか生態系とかそんな机上論が
振りかざされるほど
ちょっと違うだろ?と。
ここのバナーを製作するにあたって、シーバスの目のアップが
いいね、と森村氏にお褒めの言葉を頂いて、密かに確信したことが
あります。
どんなに理屈をこねようが、Save Fishingの基幹にあるのは、鱸という種の
存在に対してよりも、個々の命に対して、つまりより近接的なヒト対魚の
感情部分ではないかと。
そして、釣り人として背反であるその感情を整合させることが出来る
唯一の選択肢が、あえて釣らないってことなんですよ。
だからね。
妊娠中の女性を労わろう、保護しようなんていう
当然至極当たり前のこと
自分達で考えて自発行動すべきでしょ(笑
我々は食べる事が目的でも保護することが目的でもない
釣ることが目的のアングラーなんですからね。
このSave Fishingという企画は、そんな発想の
信管としての役割でいいんじゃないかなと思ってるんですがね。

つまり、自分のするべきことは自分のスタンスの中で
自分で考えるべきではないかと。
Red
よく動く目でこちらを追いかけながら、ヒトに対する
恐怖とか、隙あらば‥なんて感情が明確に伝わってくる
ような気がしてるんですが。
10年程前、冬のサーフでランディングした80cm余りの
抱卵シーバスの視線を、当時身重だった家内の目と
シンクロさせてしまったことがあります。
女性特有の、宿した命を守るための強さを内包した
その光に強烈に射抜かれてしまった私は、それ以来
抱卵群れシーバスを敬遠しつつ、量より質の方向性に
冬季の釣りを見出すようになりました。
今回の企画にあたり、産卵前は何故Saveしないのかという
声も多いですよね。
なんかね、種族保護とか生態系とかそんな机上論が
振りかざされるほど
ちょっと違うだろ?と。
ここのバナーを製作するにあたって、シーバスの目のアップが
いいね、と森村氏にお褒めの言葉を頂いて、密かに確信したことが
あります。
どんなに理屈をこねようが、Save Fishingの基幹にあるのは、鱸という種の
存在に対してよりも、個々の命に対して、つまりより近接的なヒト対魚の
感情部分ではないかと。
そして、釣り人として背反であるその感情を整合させることが出来る
唯一の選択肢が、あえて釣らないってことなんですよ。
だからね。
妊娠中の女性を労わろう、保護しようなんていう
当然至極当たり前のこと
自分達で考えて自発行動すべきでしょ(笑
我々は食べる事が目的でも保護することが目的でもない
釣ることが目的のアングラーなんですからね。
このSave Fishingという企画は、そんな発想の
信管としての役割でいいんじゃないかなと思ってるんですがね。

つまり、自分のするべきことは自分のスタンスの中で
自分で考えるべきではないかと。
Red
2009年02月15日
倶楽部入会希望審査
今は、こんな話をしても多分ピンと来ない人の方が多いかと思います。
昔はそんな風にしてクラブに入れて貰ってたみたいです。この話の出展は
何処か忘れてしまいましたが、どなたかの文章のリライトに成ってしまって
いたら申し訳ありません。
その昔、磯釣りクラブに入会する為には簡単には入れなかったそうです。
入会希望の人はその窓口を叩いても、先ずは同行だけさせて貰えます。
先輩会員の荷物持ちとして。
勿論、竿なんか持って来させて貰えませんし、竿を出す事も許されません。
ただ、同行して、荷物運びと見学だけ。そういう経験を何度もしてから、ようやく
脇で竿を出す事を許されます。勿論、先輩会員が良い場所で釣ってるのですから
釣りが出来るってレベルではなく、だた、竿を出させて貰った(出させて貰えるまで
に成った)というだけです。
また、その経験を何度もして、初めて先輩と並んで釣りをさせて貰えるように
なります。が、会員に成れた訳では有りません、実は、最初から会員に成るに
相応しい人物かどうか、ずーっと審査されているのです。
先輩会員は自分の釣りを見せながら、色々な事を黙って教えているのです。
やがて、良い場所を与えて貰い、自分でやってごらんと言われる様になります。
此処からが最終審査の段階であり、一番肝心な所です。
先輩会員のそれは素晴らしい釣りの技術を散々見てきました。潮の読み方、
コマセの打ち方、流し方からその配合まで、全てのノウハウを「見て」来たの
ですから、ここぞとばかりにバンバン釣ってしまう訳です。凄い、これがこの
クラブの人達の技術なのか、やっぱりその門を叩いて良かったと思う訳です。
そうして何度か肩を並べて釣りをするようになり、先輩会員から入会希望の事に
付いて、ようやく口が開かれました。
彼は憧れのクラブの会員に成れたでしょうか?
成れなかったんです。
その理由は「魚を釣るのが上手過ぎるから」です。
それ以上の答えも貰えませんでした。
魚を釣るのが上手い人達のクラブに入って、釣るのが上手すぎると
言われて入会を断られるのが理不尽な理由だと思いますか?。
私の話はここで止めにします。
何故、「魚を釣るのが上手過ぎる」とダメなんでしょうか?
皆さんお考えください。
それと、私が何故この場でこんな話しをするのか?も、出来れば。
回答は何かの機会にでも…
覚えていたら…ですが。

スズキを真上から見た事がありますか?
横から見る姿は写真などで良く見られますが、真上から見ると意外に細い
と言うのが判ると思います。そんな姿を見てない方は、一度真上から
良く観察してくださいませ。
昔はそんな風にしてクラブに入れて貰ってたみたいです。この話の出展は
何処か忘れてしまいましたが、どなたかの文章のリライトに成ってしまって
いたら申し訳ありません。
その昔、磯釣りクラブに入会する為には簡単には入れなかったそうです。
入会希望の人はその窓口を叩いても、先ずは同行だけさせて貰えます。
先輩会員の荷物持ちとして。
勿論、竿なんか持って来させて貰えませんし、竿を出す事も許されません。
ただ、同行して、荷物運びと見学だけ。そういう経験を何度もしてから、ようやく
脇で竿を出す事を許されます。勿論、先輩会員が良い場所で釣ってるのですから
釣りが出来るってレベルではなく、だた、竿を出させて貰った(出させて貰えるまで
に成った)というだけです。
また、その経験を何度もして、初めて先輩と並んで釣りをさせて貰えるように
なります。が、会員に成れた訳では有りません、実は、最初から会員に成るに
相応しい人物かどうか、ずーっと審査されているのです。
先輩会員は自分の釣りを見せながら、色々な事を黙って教えているのです。
やがて、良い場所を与えて貰い、自分でやってごらんと言われる様になります。
此処からが最終審査の段階であり、一番肝心な所です。
先輩会員のそれは素晴らしい釣りの技術を散々見てきました。潮の読み方、
コマセの打ち方、流し方からその配合まで、全てのノウハウを「見て」来たの
ですから、ここぞとばかりにバンバン釣ってしまう訳です。凄い、これがこの
クラブの人達の技術なのか、やっぱりその門を叩いて良かったと思う訳です。
そうして何度か肩を並べて釣りをするようになり、先輩会員から入会希望の事に
付いて、ようやく口が開かれました。
彼は憧れのクラブの会員に成れたでしょうか?
成れなかったんです。
その理由は「魚を釣るのが上手過ぎるから」です。
それ以上の答えも貰えませんでした。
魚を釣るのが上手い人達のクラブに入って、釣るのが上手すぎると
言われて入会を断られるのが理不尽な理由だと思いますか?。
私の話はここで止めにします。
何故、「魚を釣るのが上手過ぎる」とダメなんでしょうか?
皆さんお考えください。
それと、私が何故この場でこんな話しをするのか?も、出来れば。
回答は何かの機会にでも…
覚えていたら…ですが。

スズキを真上から見た事がありますか?
横から見る姿は写真などで良く見られますが、真上から見ると意外に細い
と言うのが判ると思います。そんな姿を見てない方は、一度真上から
良く観察してくださいませ。
2009年02月12日
ニワトリと卵
1週間で800アクセスありました。余り大っぴらに広めていない中でも大勢の方
に閲覧頂きましてありがとうございます。ゆくゆくは私のネタも尽きるでしょうから、
今後は色んな方にも書き込める様な掲示板方式への転換を視野に入れて
ますので、今後とも宜しくお願いいたします。
ここでハッキリ区分けをしましょう。
初心者の方は釣りをしてください
実は、スズキ自体は大変に多いのです。1人、2人が気を付けても、
大勢にそれほどの変化はありません。いや、全く無いと言っても
いいかもしれません。
でも、やらなければ、その後は見えています。
課すのは自分へのSAVEです。
初心者は課すべき物はまだ見えないと思います。
私は散々魚を釣って来ましたから、もう、この辺でいいんじゃない?
と言えますが、何も判らない人にルールだけを押し付けるのは
どうか?と思ってます。
車の運転と同じ様に、走って慣れてくれば、どうすればいいか
判って来ると思います。暖かい目で見守ってあげてください。
まだ、産卵前の魚を釣るのを勧めるのか?という無理解な方が
騒いでいたりしますが、
一番弱ってる時期の魚を釣るのは止めようよ
これが、ここのメインテーマですので、お間違えなく。
さて、産卵をして、稚魚が育つには育つにふさわしい環境が必要で、
其れが無ければ、幾ら卵から孵っても魚は増えません。数多くの魚が
産卵をしても、それから大きく育つには生存競争に勝ち残るという
厳しい道のりを経ていかなければ成長出来ないのです。
東京湾のみならず、其れこそ日本全国各地でこの稚魚が成長するべき
アマモ場と言われる浅場が激減しています。ご存知の通り、沿岸部の
乱開発をして来たせいです。
人間が人間の為だけの利用価値を求めた結果がこれです。
東京湾では、一時、中央部の中の瀬を全て埋め立ててしまおうという
計画がありました。船舶の一時停泊ぐらいしか利用価値が無いから
という理由です。
そんな事をしたらもう、どうなるのか目に見えてますね。
それでも、それ以外の利用をしている人の事はおかまいなしに
進んでしまうという恐ろしい側面があります。有明海の干潟を
埋め立てたせいで、漁業に打撃を受けたというのがニュースソースを
賑わせましたが、一度やってしまった事を元に戻す事は余程の
事が無い限り無理です。
育つべき場所を持たない稚魚は淘汰されてしまうのでしょうか?
意外にも魚達は逞しいですよ。
桜が散った後の荒川の中流部からやや下がったとある場所、
この頃には湾岸部でバチで狂ってる魚と、遡上する鮎や鯔の稚魚を
餌にして川を遡ってくる魚と分かれて行きつつある時期です。
そんな鯔の稚魚を餌にしているスズキを狙って出掛けた時の
ことです。
水面にはビッシリとその餌になるであろう稚魚の姿が見えましたので、
ルアーを投げていたのですが、スレで引っ掛かったその稚魚を見たら、
スズキの稚魚でした。また投げて掛かったのもスズキの稚魚、
投げるのを止めて、盛んに泳ぎ回る3cm程のその姿を見てました。

意外でした。
本来はアマモ場で育つと言われてる稚魚がこんな場所に居たのです。
恐らく、プランクトンが豊富な場所を探したらここだったという事なので
しょうが、ご存知の通り、ここでは逃げ隠れる場所がありません。
その多くは川に飛来する鵜の餌食に成ってしまうでしょう。
餌を求めた結果と言うよりは、むしろ安全なアマモ場が無いから
此処に来たとも言える訳で、沢山孵化出来ても圧倒的に少なく
なってしまった成長の場を嘆きました。もし、成長する場が沢山あった
なら、もっと魚は増え、釣り易くなったでしょう。
今、釣れているスズキ達もそんな中を生き抜いてきたのです、
その命に、多少でも畏敬の念を払っても良いのではないかと
思います。

写真は今では誰も使わないであろうレッドフィンでヒットさせた昨年7月の
荒川中流のスズキです。昔はルアーすら選べない時代でした。現在の目では
飛距離は出ないし、ドタバタ動くし、レンジはコントロールし辛い、神経を使う
使いにくいルアーですが、私には今でも現役です。
今は高性能なルアーで楽に釣らせて貰える時代です。そのせいで魚は
どんどん追い詰められています。誰でも釣れるルアーは、実は魚には
脅威です。その性能を上げていった先には、一体何が残るのでしょうか?
記:森村ハニー
に閲覧頂きましてありがとうございます。ゆくゆくは私のネタも尽きるでしょうから、
今後は色んな方にも書き込める様な掲示板方式への転換を視野に入れて
ますので、今後とも宜しくお願いいたします。
ここでハッキリ区分けをしましょう。
初心者の方は釣りをしてください
実は、スズキ自体は大変に多いのです。1人、2人が気を付けても、
大勢にそれほどの変化はありません。いや、全く無いと言っても
いいかもしれません。
でも、やらなければ、その後は見えています。
課すのは自分へのSAVEです。
初心者は課すべき物はまだ見えないと思います。
私は散々魚を釣って来ましたから、もう、この辺でいいんじゃない?
と言えますが、何も判らない人にルールだけを押し付けるのは
どうか?と思ってます。
車の運転と同じ様に、走って慣れてくれば、どうすればいいか
判って来ると思います。暖かい目で見守ってあげてください。
まだ、産卵前の魚を釣るのを勧めるのか?という無理解な方が
騒いでいたりしますが、
一番弱ってる時期の魚を釣るのは止めようよ
これが、ここのメインテーマですので、お間違えなく。
さて、産卵をして、稚魚が育つには育つにふさわしい環境が必要で、
其れが無ければ、幾ら卵から孵っても魚は増えません。数多くの魚が
産卵をしても、それから大きく育つには生存競争に勝ち残るという
厳しい道のりを経ていかなければ成長出来ないのです。
東京湾のみならず、其れこそ日本全国各地でこの稚魚が成長するべき
アマモ場と言われる浅場が激減しています。ご存知の通り、沿岸部の
乱開発をして来たせいです。
人間が人間の為だけの利用価値を求めた結果がこれです。
東京湾では、一時、中央部の中の瀬を全て埋め立ててしまおうという
計画がありました。船舶の一時停泊ぐらいしか利用価値が無いから
という理由です。
そんな事をしたらもう、どうなるのか目に見えてますね。
それでも、それ以外の利用をしている人の事はおかまいなしに
進んでしまうという恐ろしい側面があります。有明海の干潟を
埋め立てたせいで、漁業に打撃を受けたというのがニュースソースを
賑わせましたが、一度やってしまった事を元に戻す事は余程の
事が無い限り無理です。
育つべき場所を持たない稚魚は淘汰されてしまうのでしょうか?
意外にも魚達は逞しいですよ。
桜が散った後の荒川の中流部からやや下がったとある場所、
この頃には湾岸部でバチで狂ってる魚と、遡上する鮎や鯔の稚魚を
餌にして川を遡ってくる魚と分かれて行きつつある時期です。
そんな鯔の稚魚を餌にしているスズキを狙って出掛けた時の
ことです。
水面にはビッシリとその餌になるであろう稚魚の姿が見えましたので、
ルアーを投げていたのですが、スレで引っ掛かったその稚魚を見たら、
スズキの稚魚でした。また投げて掛かったのもスズキの稚魚、
投げるのを止めて、盛んに泳ぎ回る3cm程のその姿を見てました。
意外でした。
本来はアマモ場で育つと言われてる稚魚がこんな場所に居たのです。
恐らく、プランクトンが豊富な場所を探したらここだったという事なので
しょうが、ご存知の通り、ここでは逃げ隠れる場所がありません。
その多くは川に飛来する鵜の餌食に成ってしまうでしょう。
餌を求めた結果と言うよりは、むしろ安全なアマモ場が無いから
此処に来たとも言える訳で、沢山孵化出来ても圧倒的に少なく
なってしまった成長の場を嘆きました。もし、成長する場が沢山あった
なら、もっと魚は増え、釣り易くなったでしょう。
今、釣れているスズキ達もそんな中を生き抜いてきたのです、
その命に、多少でも畏敬の念を払っても良いのではないかと
思います。

写真は今では誰も使わないであろうレッドフィンでヒットさせた昨年7月の
荒川中流のスズキです。昔はルアーすら選べない時代でした。現在の目では
飛距離は出ないし、ドタバタ動くし、レンジはコントロールし辛い、神経を使う
使いにくいルアーですが、私には今でも現役です。
今は高性能なルアーで楽に釣らせて貰える時代です。そのせいで魚は
どんどん追い詰められています。誰でも釣れるルアーは、実は魚には
脅威です。その性能を上げていった先には、一体何が残るのでしょうか?
記:森村ハニー
2009年02月10日
立ち入れない領域
毎日閲覧して頂いている方も多いので、今日は少し踏み込んでみますね。
それは少なからずメディアに関わっている方なら、一寸だけでも良いので
心して欲しい事だからです。
ただ、余り堅苦しく考えては欲しくありません。各人、出来る範囲で
行う事をお勧めします。
その魚の扱いはおかしい。
そんな扱いしたら離しても死ぬだろ。
各種メディアに出る写真を見てそう思った事はありませんか?他人の
する事は必ずと言って良いほど悪く思えるのです。では、自分はどうでしょう?
出来る範囲でベストを尽くしたつもりでも、また端から見れば
上みたいな事を言われている事が多いかもしれません。
釣って離す魚は、どうも共有物の様な気がしていますが、
釣った人の所有物です。それこそどう扱おうと釣った人の勝手、
大量に釣獲しようが、離そうが他人が口を挟むべき問題では
無いのです。
簡単にいいがちで、また、言い易いのが困りモノですがw
しかし、釣った魚は離しますと宣言している人は、少し
考えなければならない事が多くなるのではないでしょうか?
でなければ、その宣言は絵に描いた餅に成ってしまうからです。
ただ、そう言ってるだけ、実は魚に優しくなんかしてしませんよ
宣言になってしまいます。気付いてないのは本人だけで、
ずっと恥を晒し続ける事になりますね。それは実に格好悪い事です。
本来は立ち入れない領域なのですが、あえて書きました。
さっき釣った魚は釣った人の所有物だと言ったばかりだろう!
そうです、余計なお世話です、すみません。
でも、それが多く揚げられる事が伝達してしまうのが世の常です、
是正するには、そうでない方法を伝えて行かないと成らないのです。
では、どう扱えば魚に優しく出来るのか?
ここでは言いません。それこそネット中、或いは文献を漁れば
幾らでも出て来ます。また、自分で探すという最低限の努力を
も怠る人は、魚に対して優しくなんか出来ません。
魚を離すと言う事は、その後の生存を願っているからだと
信じたいからです。
釣って殺してあー楽しいわ!
便所の落書き場所と揶揄される所だとこんな書き込みをする人も
居ますが、そういう人は先ず居ないと思いますw
釣る事自体が魚に優しい行為ではないのですが、その後の扱いで
確実に生存率の増減が決まってしまいます。
自分の魚の扱いがどうだったのか?じゃあこれからはどうするか?
それは各人が見聞きした事や釣り場の状況に合わせてお考え下さいませ。
以下は何かの参考に…
私の例で言いますと、ホームだった場所で写真を撮るには後ろ側の
通路まで下がって、乾いた場所に魚を置くしか方法がありませんでした。
単独釣行メインであり、魚と一緒に記念撮影する気も無いので大型魚
はメジャーと並べて写真を撮るには、それ以外の方法が無いのです。
濡れた場所は牡蠣殻だらけのテトラ上だけです。まだ元気がある魚を
そんな上に置いたらボロボロにしちゃいます。
一時期はそれでも乾いた場所に置くのを躊躇って厚手のビニール
シート持参で釣りに行った事もありますが、これは失敗でした。

それまでに比べて魚の扱いという点では良かったのですが、
魚を置いた後のビニールの処理に困ったのです。夜遅くに釣りから
帰ったら大抵は道具の片付けは翌日以降に成ってしまいます。
バックの中にビニールが残されたまま…
翌日はバックの中が生臭くて酷い事になってます。数日放置すると
小蝿まで沸いてますw
生来の面倒くさがりなので、だったら面倒な所で釣りするのは
止めちゃえ!とばかりに居を移しました。幸い、荒川は水辺まで
降りられる所が多いので、大型魚でもタモを使わずにランディング
出来ますし、また撮影に魚を置く場所に対しても、草の上や湿った砂の上、
或いは満潮時に冠水して濡れた場所等々あるので、いつも乾いた
場所に置くよりは…と言う事で落ち着いてます。
まだいかんせん場所的余裕の無い場所や時間の時が有り、ベストでは
ない場合も有りますが、魚体には触れない事は徹底しています。
最近は良いランディングツールも出ていますね。目移りしちゃって
道具ばかりが増えて困りますけれどw
記:森村ハニー
それは少なからずメディアに関わっている方なら、一寸だけでも良いので
心して欲しい事だからです。
ただ、余り堅苦しく考えては欲しくありません。各人、出来る範囲で
行う事をお勧めします。
その魚の扱いはおかしい。
そんな扱いしたら離しても死ぬだろ。
各種メディアに出る写真を見てそう思った事はありませんか?他人の
する事は必ずと言って良いほど悪く思えるのです。では、自分はどうでしょう?
出来る範囲でベストを尽くしたつもりでも、また端から見れば
上みたいな事を言われている事が多いかもしれません。
釣って離す魚は、どうも共有物の様な気がしていますが、
釣った人の所有物です。それこそどう扱おうと釣った人の勝手、
大量に釣獲しようが、離そうが他人が口を挟むべき問題では
無いのです。
簡単にいいがちで、また、言い易いのが困りモノですがw
しかし、釣った魚は離しますと宣言している人は、少し
考えなければならない事が多くなるのではないでしょうか?
でなければ、その宣言は絵に描いた餅に成ってしまうからです。
ただ、そう言ってるだけ、実は魚に優しくなんかしてしませんよ
宣言になってしまいます。気付いてないのは本人だけで、
ずっと恥を晒し続ける事になりますね。それは実に格好悪い事です。
本来は立ち入れない領域なのですが、あえて書きました。
さっき釣った魚は釣った人の所有物だと言ったばかりだろう!
そうです、余計なお世話です、すみません。
でも、それが多く揚げられる事が伝達してしまうのが世の常です、
是正するには、そうでない方法を伝えて行かないと成らないのです。
では、どう扱えば魚に優しく出来るのか?
ここでは言いません。それこそネット中、或いは文献を漁れば
幾らでも出て来ます。また、自分で探すという最低限の努力を
も怠る人は、魚に対して優しくなんか出来ません。
魚を離すと言う事は、その後の生存を願っているからだと
信じたいからです。
釣って殺してあー楽しいわ!
便所の落書き場所と揶揄される所だとこんな書き込みをする人も
居ますが、そういう人は先ず居ないと思いますw
釣る事自体が魚に優しい行為ではないのですが、その後の扱いで
確実に生存率の増減が決まってしまいます。
自分の魚の扱いがどうだったのか?じゃあこれからはどうするか?
それは各人が見聞きした事や釣り場の状況に合わせてお考え下さいませ。
以下は何かの参考に…
私の例で言いますと、ホームだった場所で写真を撮るには後ろ側の
通路まで下がって、乾いた場所に魚を置くしか方法がありませんでした。
単独釣行メインであり、魚と一緒に記念撮影する気も無いので大型魚
はメジャーと並べて写真を撮るには、それ以外の方法が無いのです。
濡れた場所は牡蠣殻だらけのテトラ上だけです。まだ元気がある魚を
そんな上に置いたらボロボロにしちゃいます。
一時期はそれでも乾いた場所に置くのを躊躇って厚手のビニール
シート持参で釣りに行った事もありますが、これは失敗でした。
それまでに比べて魚の扱いという点では良かったのですが、
魚を置いた後のビニールの処理に困ったのです。夜遅くに釣りから
帰ったら大抵は道具の片付けは翌日以降に成ってしまいます。
バックの中にビニールが残されたまま…
翌日はバックの中が生臭くて酷い事になってます。数日放置すると
小蝿まで沸いてますw
生来の面倒くさがりなので、だったら面倒な所で釣りするのは
止めちゃえ!とばかりに居を移しました。幸い、荒川は水辺まで
降りられる所が多いので、大型魚でもタモを使わずにランディング
出来ますし、また撮影に魚を置く場所に対しても、草の上や湿った砂の上、
或いは満潮時に冠水して濡れた場所等々あるので、いつも乾いた
場所に置くよりは…と言う事で落ち着いてます。
まだいかんせん場所的余裕の無い場所や時間の時が有り、ベストでは
ない場合も有りますが、魚体には触れない事は徹底しています。
最近は良いランディングツールも出ていますね。目移りしちゃって
道具ばかりが増えて困りますけれどw
記:森村ハニー
2009年02月09日
積極的消極策

その昔、オールジャパンシーバスパーティと言う全国規模の大会が
ありました。かなり昔の事で、記憶もあやふやなのですが、東京では
砂町と小松川のショップがその大会の窓口に成っていました。
その大会の最初、時期が12月という事もあり、東京地区に持ち込まれ
た魚は60cm弱程度のフッコ1匹、それで優勝です。
参加人数が増えるに従って盛り上がりも見せ、時期がうまくあった時に
ついには全国優勝を果たすビッグ・ワンが小櫃川で釣られた事により、
更に参加人数が増えてきました。最後の大会では、東京地区では
300人超がエントリーしていたのを覚えています。
最終的には80cmを超える魚を持ち込んでも、トップ10から滑り
落ちる実にハイレベルな大会に変わってしまいました。色んな
チームが威信を掛けて大会に参加していたのも良く覚えています。
ある時から、大会は開催されなくなりました。
ショップに出向いた際にその事を尋ねると、やはり魚を持ち込んで
検量して順位を決める事に対する外圧があると話してくれました。
まぁ其処が魚市場であれば、ゴロゴロと並んだ大型スズキを見ても
良い漁獲があったんだと認識されますが、釣り大会でソレは不味か
ろうという事らしいのです。
バスの大会では生きたまま持ち込んで検量し、死魚を出したら
ペナルティを課すというルールがあるのに、スズキは殺して持ち込ん
でもいいのか?ゴロゴロと死魚を並べて喜ぶな!とか、まぁ色々あった
んだろう事は想像に難くありませんね。
房総地区の大会窓口はK-TEN開発者の二宮正樹氏が成っていた
せいもあり、大会は生きたまま持ち込むのが原則となってその後も
継続した様ですが、生きたまま大型の魚を検量会場へ持ち込むのは
容易ではありません。
年に1度のお祭りなんだから、そういうルールが出来たとしても
大会を継続しようという後押しをする強い人が現れない限り、会を
継続するのは難しいというのを教えてくれた東京地区です。
別に其処までしなくとも、という事ですね。
前向きな人は何でも積極的に出来、またそれを可能にするパワーを
持っています。積極的に積極策を取り、また其処に賭ける思いを感じる
事が出来ます。
魚を大事に思う、でもその生態も良く判らない、守ろうにも、どうやって
守ったら良いのか良く判らない。だったら判る様に出来る限りの事をする。
将来的に見れば、これが一番の施策なのですが、私費を投じてまで
それを可能に出来る人はそう多くはありません。
大抵の釣り人は趣味で釣りをして、魚が居るから釣ってる。その程度
だと思います。ややこしいルールをクリアしてでも釣りをしたい人は
多分、多くは無いでしょう。商的利用の為にはそうして貰ったら困ると
いう動きも出てしまうでしょう。
また、そのせいで矢面に立たされますし、それらを被ってでも責任は取る!
と言える程の積極的積極策に出られる大人物は数が少ないのです。
腹をくくると言うのは並大抵の事では出来ません。
そこまで出来ネーな、やりたくネーな、やるつもりもネーな。
魚が居なくなったら釣りなんか止めちゃうだろうし。
恐らく大多数の方が其処止まりでしょう。多分、私もそうですw
そういう方ほど可能なのがSAVE FISHINGでは無いでしょうか?
自己に課すルールはまた人それぞれですが、魚を離す事も将来の為の
少しの遠慮であると思います。あえて釣らない事も少しの遠慮。
その程度です。
そのお陰で誰かが良い釣りをしていたとしても、焦ってはいけません。
開いた席は、必ず誰かが座る物です。開けたくせにその席はいつも
俺の物だと主張する傲慢な人には成りたく無いでしょう。
譲る事、遠慮出来る事が出来る人が尊ばれるのは世の常です。
あえて、何も言わずに格好良く行きましょう、それは、実に
消極的な事を積極的にする事
なのですから。
写真は昨年同期の湘南海岸です。ベタナギが続いてマターリな海の姿。
普段、湾奥ばかりで釣りをしていると、無性にこの光景に出会いたくなります。
そんな人も多いのでは?そんな方の為に。
追伸:
道さん、紹介有難うございます。急にアクセスが増えたので妙だなと思ったの
ですが、まだ、始まったばかりで、序文だけ読んだ方には誤解を招きか
ねない所が多々あります。皆さんの暴走を避ける為にも、もう少し戯言を
書かせてくださいませ。
記:Redに寄稿を断られた森村ハニーw
2009年02月07日
最下流部で見る光景

私のかつてのホームグラウンドは若洲15号地でした。
今でもホーム自体は荒川流域で、ほとんど荒川でしか釣りはしないのですが、
若洲はその最下流部に当たる場所になります。潮の良く動く大潮周りの下げ潮
時などは、河口の流れも速く、釣りにくいと思う人も多いかもしれませんね。
ルアーフッシングが賑わいを見せた10年ほど前から、そこで大潮周りに釣りを
していると度々見る光景が有ります。それまでは、ほぼ見なかった事です。
死んで腹を見せて上流から流されて来るセイゴ~フッコの姿です。
通常、魚が浮くのは死んでから数日後に内臓にガスが溜まってから
浮き上がると言われていますが、流されて来るこれらは、死魚特有の
腐敗して腹が膨らんで浮いている姿ではありません。
つい今しがた釣られて、離されたばかりの姿です。魚体は真っ直ぐに
伸び、腹を上に向けて鰭もユラユラとしているので、もう一度掴んで蘇生
させれば何とか成りそうな姿です。酷い時には1回の釣行で5匹ぐらい
流されて来るこれらを見る事があります。
恐らく釣上げた人は、生存に一縷の望みを託して魚を離したので
しょうが、見せ付けられているのはそんな姿です。
離した時は元気そうに思えても、姿が消えたその後は判らないと
いう事を痛感させられるシーンです。
釣る事は誰にでも出来て、またそれも自由ですが、1つの命との関わりが
常に有るという事を忘れてはいけません。私達は陸上で自由に過ごせますが、
水中に入れられたら20分と持たないでしょう。それは水中で暮らす魚に
とっても同じ事です。
釣りは楽しい事ですが、最下流部に立って散々この姿を見ていると、上流で
釣って離している方々への憤りより、先ず自分も其れに参加している事を恥じて
しまいます。結局、生存を望んで離しても上手くいかない事の方が多いのか?
俺はいつまで無益な殺生を続けているんだろうか?と感じたりもします。
結果が見えないので、見せ付けられた私が問うた自問自答にも、まだ確たる答えは
ありませんが、100%のリリースは無いにしても、近づける努力は出来る筈だと
信じたい所です。
記:森村ハニー