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2009年02月12日

ニワトリと卵

1週間で800アクセスありました。余り大っぴらに広めていない中でも大勢の方
に閲覧頂きましてありがとうございます。ゆくゆくは私のネタも尽きるでしょうから、
今後は色んな方にも書き込める様な掲示板方式への転換を視野に入れて
ますので、今後とも宜しくお願いいたします。



ここでハッキリ区分けをしましょう。


初心者の方は釣りをしてください


実は、スズキ自体は大変に多いのです。1人、2人が気を付けても、
大勢にそれほどの変化はありません。いや、全く無いと言っても
いいかもしれません。


でも、やらなければ、その後は見えています。
課すのは自分へのSAVEです。



初心者は課すべき物はまだ見えないと思います。
私は散々魚を釣って来ましたから、もう、この辺でいいんじゃない?
と言えますが、何も判らない人にルールだけを押し付けるのは
どうか?と思ってます。


車の運転と同じ様に、走って慣れてくれば、どうすればいいか
判って来ると思います。暖かい目で見守ってあげてください。



まだ、産卵前の魚を釣るのを勧めるのか?という無理解な方が
騒いでいたりしますが、



一番弱ってる時期の魚を釣るのは止めようよ



これが、ここのメインテーマですので、お間違えなく。




さて、産卵をして、稚魚が育つには育つにふさわしい環境が必要で、
其れが無ければ、幾ら卵から孵っても魚は増えません。数多くの魚が
産卵をしても、それから大きく育つには生存競争に勝ち残るという
厳しい道のりを経ていかなければ成長出来ないのです。


東京湾のみならず、其れこそ日本全国各地でこの稚魚が成長するべき
アマモ場と言われる浅場が激減しています。ご存知の通り、沿岸部の
乱開発をして来たせいです。


人間が人間の為だけの利用価値を求めた結果がこれです。
東京湾では、一時、中央部の中の瀬を全て埋め立ててしまおうという
計画がありました。船舶の一時停泊ぐらいしか利用価値が無いから
という理由です。


そんな事をしたらもう、どうなるのか目に見えてますね。
それでも、それ以外の利用をしている人の事はおかまいなしに
進んでしまうという恐ろしい側面があります。有明海の干潟を
埋め立てたせいで、漁業に打撃を受けたというのがニュースソースを
賑わせましたが、一度やってしまった事を元に戻す事は余程の
事が無い限り無理です。


育つべき場所を持たない稚魚は淘汰されてしまうのでしょうか?




意外にも魚達は逞しいですよ。




桜が散った後の荒川の中流部からやや下がったとある場所、
この頃には湾岸部でバチで狂ってる魚と、遡上する鮎や鯔の稚魚を
餌にして川を遡ってくる魚と分かれて行きつつある時期です。


そんな鯔の稚魚を餌にしているスズキを狙って出掛けた時の
ことです。


水面にはビッシリとその餌になるであろう稚魚の姿が見えましたので、
ルアーを投げていたのですが、スレで引っ掛かったその稚魚を見たら、
スズキの稚魚でした。また投げて掛かったのもスズキの稚魚、
投げるのを止めて、盛んに泳ぎ回る3cm程のその姿を見てました。

ニワトリと卵

意外でした。


本来はアマモ場で育つと言われてる稚魚がこんな場所に居たのです。
恐らく、プランクトンが豊富な場所を探したらここだったという事なので
しょうが、ご存知の通り、ここでは逃げ隠れる場所がありません。
その多くは川に飛来する鵜の餌食に成ってしまうでしょう。


餌を求めた結果と言うよりは、むしろ安全なアマモ場が無いから
此処に来たとも言える訳で、沢山孵化出来ても圧倒的に少なく
なってしまった成長の場を嘆きました。もし、成長する場が沢山あった
なら、もっと魚は増え、釣り易くなったでしょう。


今、釣れているスズキ達もそんな中を生き抜いてきたのです、
その命に、多少でも畏敬の念を払っても良いのではないかと
思います。




ニワトリと卵

写真は今では誰も使わないであろうレッドフィンでヒットさせた昨年7月の
荒川中流のスズキです。昔はルアーすら選べない時代でした。現在の目では
飛距離は出ないし、ドタバタ動くし、レンジはコントロールし辛い、神経を使う
使いにくいルアーですが、私には今でも現役です。


今は高性能なルアーで楽に釣らせて貰える時代です。そのせいで魚は
どんどん追い詰められています。誰でも釣れるルアーは、実は魚には
脅威です。その性能を上げていった先には、一体何が残るのでしょうか?





記:森村ハニー





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