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2009年03月11日
常識とは?
この前の項のコメントにあります様に、読者の方から要望が寄せられました。
それから1週間、暇を見つけてはネット中色々探してみたのですが、
確たる証拠と言う物は見つかりませんでした。
意外さと共に、正直、ガッカリしたのですが、あえて、ここで不完全なまま寄稿する
のは、皆さんのご意見も伺いたいから、と、お考え頂けたら幸いです。
先ず始めに考えたのは、良く言われている事柄の1つの内の、
むやみに魚体に
触れてはいけない
と言う部分です。釣上げた魚の魚体に触れる事で、魚は変温動物ゆえ、恒温動物
である人間の体温との温度差で、細胞組織が低温火傷を負う、或いは体表を覆う
粘液を剥がしてしまう=感染症に罹患する恐れがあるから、触らないようにしようと
言う物です。ネット中にあるこの関連質問に対しての回答は、すべからく上記の様な
回答が寄せられています。
本当にそうなのか?先ず否定から始めなければ成りません。
残念ながら、私の調べた限りでは、明確に因果関係が示せる物はありません
でした。唯一はK-TEN開発者の二宮正樹氏のブログにある記事中の記述のみです。
この本は私も今でも保管しているのですが、著作権があるので掲載は出来ません
事をお許し下さい。従って、研究報告書の類や、学術書関係にまで手を広げない
と立件は難しい事柄なのかも知れないと思い始めている所です。
それは、魚体に触れた事で直ぐに死が訪れる様な事柄ではないからでしょう。
触れた事で、火傷を負って潰瘍になったり、或いは、感染症を引き起こすまで
には時間が掛かり、自然の中に放たれた物は追跡調査がほぼ不可能なのです。
例えば、その試験をするのには、先ず放流魚の確保→魚体に触る度合いを
様々に変えて触ってデーターを保管し管理→自然界に再放流する→再捕して
火傷や感染症の進行度を確認する。自然相手にはそれは無理です。また、
生簀や養殖された魚、観賞用飼育魚の場合は、自然とは全く異なる環境下でも
あり、我々釣り人が通常行っている事と照らし合わせると、参考には成っても
絶対ではないのです。
それどころか、もっと判らなくした事が、JGFAのタグ&リリースプログラムを
行っている方の再捕例写真では、魚を掴んでいる写真が複数見つかりました。
勿論、再捕時の写真を良く見たのですが、初回に釣上げた時に触れた部分を
見ても、感染症に罹患した様子も無ければ、低温火傷を負った様子もあり
ませんでした…。
魚に触れてはいけないと言うのはウソなのか?
それは多分ウソではないと思います。立件できる材料が見つからなかったので、
ここからはかなり憶測を交えた話に成ります。そして、話を絞り込む為にスズキ、
いわゆるマルスズキだけに限定した話にしますね。
魚体に触れる事で引き起こされる、低温火傷も、粘液を剥がす事による感染症も、
その可能性がある行為
には成り得ます。先ずは魚体を覆う粘液からです。
粘液の役目は、先ずは泳ぎ易くさせる為、次いで体の浸透圧調整や、雑菌などに
対する防御の為というのが挙げられます。
では、粘液が剥がれれば、非常に泳ぎにくくなってしまうかというと、そうでも有りません。
なので除外します。次いで浸透圧調整や、雑菌防御に対する抵抗力が失われる事が
第一の懸念事項なのですが、釣り上げ、暴れさせてしまう事自体が先ず自然ではなく、
そこから更にランディングネットで取ったり、陸の上に上げたり、魚体を持ったりすれば、
否応無く粘液は剥がれるでしょう。
ただ、剥がれたらそれで終わりではなく、粘液細胞から意外と早く補充されます。それと、
スズキは浅場に突っ込んで餌を捕食する性質もありますが、この時に魚体を擦って仕舞い
ます。腹側に擦り傷を持ったスズキを見た事がある人も多いでしょう。そんなスズキでも、
元気に餌を追っている位なので、少々粘液が剥がれただけで、直に感染症に罹患したり、
引き起こしたりはしないのではないか?と思われます。釣上げたダメージで弱っているのと
複合すれば感染という可能性も無きにしも非ずですが、多少の粘液の剥がれに対しては、
注意はしても、異常なほど過敏になる必要は無いと思います。
次は低温火傷ですが、此れが一番厄介でした。
よく出て来る比較には、水温15度の中に居る魚は、体温が水温と同等かちょっと高い
程度で生活している訳で、それを人間が直に触れば、その温度差は22度もあり、人間
で言えば、70度近いお湯のに中に入れられるような物だと言う事です。確かに70度の
熱を発する物に触れられても平気な訳が無いのですが、じゃあ、その接触時間や火傷
の進行度を示す資料なりは見つけられませんでした。ことスズキに関しては。
今の所、スズキに触った事で低温火傷を起こすとも、起こさないとも言えません。
前出、二宮氏のブログ中の記事のヒラスズキに手の跡が付いた写真とその魚について
なのですが、記事中にも有ります様に、魚種によっての差が大きくあるのではないかと
思います。皮下組織の耐性はその生息環境に拠る所が大きい。つまり、外洋性の海水魚
より、淡水魚が強いと言われるのはこの辺りではないかと思うのです。
常に大海を泳ぎ回る事が出来る魚は、環境が悪ければ直に移動する事が可能なので、
楽に遠くまで移動出来るスピードを持った代わりに皮下組織を鍛える必要が無かったの
でしょう。一方、生息水域が狭まれて行くに従い、激変する環境下でも生き延びる為には、
あらゆる事柄に対しての強靭な耐性を持たなければ成りません。また、更に絞り込んで、
閉鎖水域でも比較的安定した環境なら、耐性を持たなくとも生存は可能なので、そういった
種類の魚が繁殖できる訳です。一番過酷なのは、激変する環境下の閉鎖水域でしょう。
そんな耐性を持っている淡水魚の話をしますと、子供の頃に近くの池で雷魚を釣って
自宅の外にあった水槽の中に入れて置いた事があります。3ヶ月、餌もやらずに、
そのまま忘れて放置してました。何かの折に気が付いて、その水槽を開けてみたら、
水は半分に減り、完全に腐って異臭を放っていましたが、なんと、その中で雷魚は
生きていました。捕まえようとすると飛び出してきました。鱗は何かの病気に感染した
様で完全に白化して、さながら脱皮前の蛇の様でしたが、その下に完全な再生麟が
出来上がっていたのには驚きました。恐ろしい生命力だと感じましたし、子供心にも
これは戻すべきだろうと、釣った池に戻しました。
ヒラスズキはマルスズキに比べ、外洋性が強いですね、生息温度分布もマルスズキ
に比べて暖海性がありますし、意外とその範囲は狭いのです。そんな条件もあって、
マルスズキよりは肌が弱いとされ、あの様な事が起こるのでは無いかと思います。
マルスズキを位置付けるなら、一風変わった淡水(海水?)魚の枠に入れられるかと
思います。ご存知の通り、マルスズキは川を遡りますし、また、川を上がった個体は
体表の粘液が多いのも周知されている事かと思います。
意外と丈夫だけど、思っている程強くは無い
ちょっと曖昧かつ、乱暴ですが、そんな位置付けが適当かと思います。
しかし、いづれにせよ、魚を直手で持つのは余り良い事ではありません。魚種により
その差が大きいのは言うまでもありませんし、スズキも外海で釣れるのは粘液も
薄く、川で釣った物と同等に扱える物ではないでしょう。
また、感染症に罹患したら、回復する可能性は自然界ではほとんどゼロに近いのです。
飼育魚であれば、薬浴、淡水浴等々の治療法がありますが、それですら完治しない
場合もあり、釣り人として、感染症に罹患させる可能性のある事柄は避けなければ
ならないのは言うまでも無いでしょう。
一応、これでこの項は終わりにします。
捜索範囲を管理釣り場や飼育魚、活魚にまで広げれば幾つかの参考意見は有るの
ですが、魚種に対する差異や、飼育、生育状況が異なる為に、あえてそれらを考慮
には入れませんでした。
ご意見有りましたら、どうぞコメント欄に書き込んでくださいませ。
次回は魚の持ち方について予定しています。現在また調べている最中です。
記:森村ハニー
それから1週間、暇を見つけてはネット中色々探してみたのですが、
確たる証拠と言う物は見つかりませんでした。
意外さと共に、正直、ガッカリしたのですが、あえて、ここで不完全なまま寄稿する
のは、皆さんのご意見も伺いたいから、と、お考え頂けたら幸いです。
先ず始めに考えたのは、良く言われている事柄の1つの内の、
むやみに魚体に
触れてはいけない
と言う部分です。釣上げた魚の魚体に触れる事で、魚は変温動物ゆえ、恒温動物
である人間の体温との温度差で、細胞組織が低温火傷を負う、或いは体表を覆う
粘液を剥がしてしまう=感染症に罹患する恐れがあるから、触らないようにしようと
言う物です。ネット中にあるこの関連質問に対しての回答は、すべからく上記の様な
回答が寄せられています。
本当にそうなのか?先ず否定から始めなければ成りません。
残念ながら、私の調べた限りでは、明確に因果関係が示せる物はありません
でした。唯一はK-TEN開発者の二宮正樹氏のブログにある記事中の記述のみです。
この本は私も今でも保管しているのですが、著作権があるので掲載は出来ません
事をお許し下さい。従って、研究報告書の類や、学術書関係にまで手を広げない
と立件は難しい事柄なのかも知れないと思い始めている所です。
それは、魚体に触れた事で直ぐに死が訪れる様な事柄ではないからでしょう。
触れた事で、火傷を負って潰瘍になったり、或いは、感染症を引き起こすまで
には時間が掛かり、自然の中に放たれた物は追跡調査がほぼ不可能なのです。
例えば、その試験をするのには、先ず放流魚の確保→魚体に触る度合いを
様々に変えて触ってデーターを保管し管理→自然界に再放流する→再捕して
火傷や感染症の進行度を確認する。自然相手にはそれは無理です。また、
生簀や養殖された魚、観賞用飼育魚の場合は、自然とは全く異なる環境下でも
あり、我々釣り人が通常行っている事と照らし合わせると、参考には成っても
絶対ではないのです。
それどころか、もっと判らなくした事が、JGFAのタグ&リリースプログラムを
行っている方の再捕例写真では、魚を掴んでいる写真が複数見つかりました。
勿論、再捕時の写真を良く見たのですが、初回に釣上げた時に触れた部分を
見ても、感染症に罹患した様子も無ければ、低温火傷を負った様子もあり
ませんでした…。
魚に触れてはいけないと言うのはウソなのか?
それは多分ウソではないと思います。立件できる材料が見つからなかったので、
ここからはかなり憶測を交えた話に成ります。そして、話を絞り込む為にスズキ、
いわゆるマルスズキだけに限定した話にしますね。
魚体に触れる事で引き起こされる、低温火傷も、粘液を剥がす事による感染症も、
その可能性がある行為
には成り得ます。先ずは魚体を覆う粘液からです。
粘液の役目は、先ずは泳ぎ易くさせる為、次いで体の浸透圧調整や、雑菌などに
対する防御の為というのが挙げられます。
では、粘液が剥がれれば、非常に泳ぎにくくなってしまうかというと、そうでも有りません。
なので除外します。次いで浸透圧調整や、雑菌防御に対する抵抗力が失われる事が
第一の懸念事項なのですが、釣り上げ、暴れさせてしまう事自体が先ず自然ではなく、
そこから更にランディングネットで取ったり、陸の上に上げたり、魚体を持ったりすれば、
否応無く粘液は剥がれるでしょう。
ただ、剥がれたらそれで終わりではなく、粘液細胞から意外と早く補充されます。それと、
スズキは浅場に突っ込んで餌を捕食する性質もありますが、この時に魚体を擦って仕舞い
ます。腹側に擦り傷を持ったスズキを見た事がある人も多いでしょう。そんなスズキでも、
元気に餌を追っている位なので、少々粘液が剥がれただけで、直に感染症に罹患したり、
引き起こしたりはしないのではないか?と思われます。釣上げたダメージで弱っているのと
複合すれば感染という可能性も無きにしも非ずですが、多少の粘液の剥がれに対しては、
注意はしても、異常なほど過敏になる必要は無いと思います。
次は低温火傷ですが、此れが一番厄介でした。
よく出て来る比較には、水温15度の中に居る魚は、体温が水温と同等かちょっと高い
程度で生活している訳で、それを人間が直に触れば、その温度差は22度もあり、人間
で言えば、70度近いお湯のに中に入れられるような物だと言う事です。確かに70度の
熱を発する物に触れられても平気な訳が無いのですが、じゃあ、その接触時間や火傷
の進行度を示す資料なりは見つけられませんでした。ことスズキに関しては。
今の所、スズキに触った事で低温火傷を起こすとも、起こさないとも言えません。
前出、二宮氏のブログ中の記事のヒラスズキに手の跡が付いた写真とその魚について
なのですが、記事中にも有ります様に、魚種によっての差が大きくあるのではないかと
思います。皮下組織の耐性はその生息環境に拠る所が大きい。つまり、外洋性の海水魚
より、淡水魚が強いと言われるのはこの辺りではないかと思うのです。
常に大海を泳ぎ回る事が出来る魚は、環境が悪ければ直に移動する事が可能なので、
楽に遠くまで移動出来るスピードを持った代わりに皮下組織を鍛える必要が無かったの
でしょう。一方、生息水域が狭まれて行くに従い、激変する環境下でも生き延びる為には、
あらゆる事柄に対しての強靭な耐性を持たなければ成りません。また、更に絞り込んで、
閉鎖水域でも比較的安定した環境なら、耐性を持たなくとも生存は可能なので、そういった
種類の魚が繁殖できる訳です。一番過酷なのは、激変する環境下の閉鎖水域でしょう。
そんな耐性を持っている淡水魚の話をしますと、子供の頃に近くの池で雷魚を釣って
自宅の外にあった水槽の中に入れて置いた事があります。3ヶ月、餌もやらずに、
そのまま忘れて放置してました。何かの折に気が付いて、その水槽を開けてみたら、
水は半分に減り、完全に腐って異臭を放っていましたが、なんと、その中で雷魚は
生きていました。捕まえようとすると飛び出してきました。鱗は何かの病気に感染した
様で完全に白化して、さながら脱皮前の蛇の様でしたが、その下に完全な再生麟が
出来上がっていたのには驚きました。恐ろしい生命力だと感じましたし、子供心にも
これは戻すべきだろうと、釣った池に戻しました。
ヒラスズキはマルスズキに比べ、外洋性が強いですね、生息温度分布もマルスズキ
に比べて暖海性がありますし、意外とその範囲は狭いのです。そんな条件もあって、
マルスズキよりは肌が弱いとされ、あの様な事が起こるのでは無いかと思います。
マルスズキを位置付けるなら、一風変わった淡水(海水?)魚の枠に入れられるかと
思います。ご存知の通り、マルスズキは川を遡りますし、また、川を上がった個体は
体表の粘液が多いのも周知されている事かと思います。
意外と丈夫だけど、思っている程強くは無い
ちょっと曖昧かつ、乱暴ですが、そんな位置付けが適当かと思います。
しかし、いづれにせよ、魚を直手で持つのは余り良い事ではありません。魚種により
その差が大きいのは言うまでもありませんし、スズキも外海で釣れるのは粘液も
薄く、川で釣った物と同等に扱える物ではないでしょう。
また、感染症に罹患したら、回復する可能性は自然界ではほとんどゼロに近いのです。
飼育魚であれば、薬浴、淡水浴等々の治療法がありますが、それですら完治しない
場合もあり、釣り人として、感染症に罹患させる可能性のある事柄は避けなければ
ならないのは言うまでも無いでしょう。
一応、これでこの項は終わりにします。
捜索範囲を管理釣り場や飼育魚、活魚にまで広げれば幾つかの参考意見は有るの
ですが、魚種に対する差異や、飼育、生育状況が異なる為に、あえてそれらを考慮
には入れませんでした。
ご意見有りましたら、どうぞコメント欄に書き込んでくださいませ。
次回は魚の持ち方について予定しています。現在また調べている最中です。
記:森村ハニー
Posted by morimura1 at 23:06│Comments(6)
│キャッチ&リリース
この記事へのコメント
じっくり読ませてもらいました。
まずは、ご調査お疲れ様でした。
意外だったのは、なかば常識と思われたことが、明確に実証されていないことです。
あえていえば、「のぞましい」ということなのでしょうか?
うーーーん・・・・・・・(汗)
場合によっては、専門家に質問のメール等だすとか、知恵袋あたりで質問してみる必要あるのかも?
最後は程度問題なのでしょうけど、大事に扱うに越したことはないでしょう。
突き詰めていくと、本当に難しい問題だと再認識させられます。
まずは、ご調査お疲れ様でした。
意外だったのは、なかば常識と思われたことが、明確に実証されていないことです。
あえていえば、「のぞましい」ということなのでしょうか?
うーーーん・・・・・・・(汗)
場合によっては、専門家に質問のメール等だすとか、知恵袋あたりで質問してみる必要あるのかも?
最後は程度問題なのでしょうけど、大事に扱うに越したことはないでしょう。
突き詰めていくと、本当に難しい問題だと再認識させられます。
Posted by 山猫 玉三郎 at 2009年03月11日 23:25
山猫 玉三郎様
早速コメントを有難うございます。私も纏め上げるのにかなり苦労したの
ですが、魚体に触れた事による傷害の証拠を出せと言われたら?を
考えて捜索したのですが、全くと言って良いほど無かったのには驚き
ました。これでは、単なる風説に成ってしまいます。
最後の方にある様に、その傷害が現れるには時間が掛かる事、また、
それを自然界ベースで検証する事が不可能な事が立証を妨げている
要因に成っているかと思います。
その知恵袋での質問の回答の多数が、魚体には触れてはいけない
という答えでした。良く見てみれば、熱帯魚の飼育関係での質問が
多かったのですが、大抵はヒーターに触れた事による火傷で、魚体に
触れた低温火傷とは異なる物であったり、魚の扱いに関しては管理釣り
場関係が良かろうと探ってみると、触らない様にリリースしてとの告知が
あって、触った魚は魚体が感染症に罹患して、いわゆる雑巾マスに
なっていたりしました。
しかし、この感染症自体が厄介でして、釣って魚体に傷を付けた事が
すなわち直接的な第一原因とは言い切れないと言う事なんです。
それは、また別の項目で見たのですが、群れ単位で感染症に罹って
しまった魚群等の掲載があったからで、それらは釣られた事によって
受けた傷から感染したのではなく、寄生虫の類が体表に取り付いた事
から始まっているだろうとの事。その寄生虫が群れ全体にに広がり、
同様に感染症を引き起こしたと言う事。
つまり、釣った事によるダメージで感染症を引き起こしたという事象以外
にも、自然界では割とポピュラーな出来事だったからです。ますます、
管理釣り場で掲載されていたマスの写真は、直接原因は触れた事だと
言い切れない部分があると思わされてしまいました。
ただ、やっぱり魚種によっての違いはあると思います。確かにコイやフナ
なんかは強いですね。タチウオなんかは釣って握ったりしたらその跡が
直ぐにクッキリ出る程です。また、温度差(気温、水温、人間の体温)との
関係も有るように思えます。
一般的にスズキも肌を大事にする魚とは言われていますが、触れた事
全てが悪いのではないと思いますが、なるべく触れない様に扱うのが
正しい方向ではないかと、そう思っているところです。
早速コメントを有難うございます。私も纏め上げるのにかなり苦労したの
ですが、魚体に触れた事による傷害の証拠を出せと言われたら?を
考えて捜索したのですが、全くと言って良いほど無かったのには驚き
ました。これでは、単なる風説に成ってしまいます。
最後の方にある様に、その傷害が現れるには時間が掛かる事、また、
それを自然界ベースで検証する事が不可能な事が立証を妨げている
要因に成っているかと思います。
その知恵袋での質問の回答の多数が、魚体には触れてはいけない
という答えでした。良く見てみれば、熱帯魚の飼育関係での質問が
多かったのですが、大抵はヒーターに触れた事による火傷で、魚体に
触れた低温火傷とは異なる物であったり、魚の扱いに関しては管理釣り
場関係が良かろうと探ってみると、触らない様にリリースしてとの告知が
あって、触った魚は魚体が感染症に罹患して、いわゆる雑巾マスに
なっていたりしました。
しかし、この感染症自体が厄介でして、釣って魚体に傷を付けた事が
すなわち直接的な第一原因とは言い切れないと言う事なんです。
それは、また別の項目で見たのですが、群れ単位で感染症に罹って
しまった魚群等の掲載があったからで、それらは釣られた事によって
受けた傷から感染したのではなく、寄生虫の類が体表に取り付いた事
から始まっているだろうとの事。その寄生虫が群れ全体にに広がり、
同様に感染症を引き起こしたと言う事。
つまり、釣った事によるダメージで感染症を引き起こしたという事象以外
にも、自然界では割とポピュラーな出来事だったからです。ますます、
管理釣り場で掲載されていたマスの写真は、直接原因は触れた事だと
言い切れない部分があると思わされてしまいました。
ただ、やっぱり魚種によっての違いはあると思います。確かにコイやフナ
なんかは強いですね。タチウオなんかは釣って握ったりしたらその跡が
直ぐにクッキリ出る程です。また、温度差(気温、水温、人間の体温)との
関係も有るように思えます。
一般的にスズキも肌を大事にする魚とは言われていますが、触れた事
全てが悪いのではないと思いますが、なるべく触れない様に扱うのが
正しい方向ではないかと、そう思っているところです。
Posted by morimura1 at 2009年03月12日 01:12
興味深く読ませていただいてます。良いブログですね。ハンドルネームもこれまた…(笑)私もこのような問題の本当のところが知りたくてネットで検索してみましたが、最近はもうやめました。
どこまでやっても死なないか、ではなく、どこまでダメージを少なくできるか、それが大事だと気付いたからです。単純に考えて実験結果がなくてもあんな軟らかい魚を地面に置くのはダメージがあるでしょう。権威のある研究者の結果で、触っても大丈夫と発表されたら釣り人は安心する。それは何か違うような気がします。魚にとっては虐待の上殺されるか半殺しの違いなんでしょうね。しかし…釣り人は釣りをやめられない。なんだかな~
どこまでやっても死なないか、ではなく、どこまでダメージを少なくできるか、それが大事だと気付いたからです。単純に考えて実験結果がなくてもあんな軟らかい魚を地面に置くのはダメージがあるでしょう。権威のある研究者の結果で、触っても大丈夫と発表されたら釣り人は安心する。それは何か違うような気がします。魚にとっては虐待の上殺されるか半殺しの違いなんでしょうね。しかし…釣り人は釣りをやめられない。なんだかな~
Posted by post at 2009年03月18日 21:53
POST様
コメントを有難うございます。色々調べて行くに従って迷路に入って
しまう事が多いのですが、POST様の言葉で少し救われた様な感じです。
確かに、離す釣りに求められているのは、どこまでダメージを少なく
出来るのか?ですね。
現状、広く告知されているのは、只、釣ったのを離しているだけです。
リリースという言葉だけが浸透して、表面的な事象だけです。釣り人
1人1人がどうやってダメージを減らして、離した後の生存率を上げ
ようか?と、言う所まで踏み込んでいるのは、そう多くないというのは
私も認識している事です。
実は今調査中の事で、大きな問題に当たってます。近々報告が
出来ると思うのですが、意外と気付いてない人が多いと言う事実にも
驚かされました。報告を楽しみにしていてくださいませ。
コメントを有難うございます。色々調べて行くに従って迷路に入って
しまう事が多いのですが、POST様の言葉で少し救われた様な感じです。
確かに、離す釣りに求められているのは、どこまでダメージを少なく
出来るのか?ですね。
現状、広く告知されているのは、只、釣ったのを離しているだけです。
リリースという言葉だけが浸透して、表面的な事象だけです。釣り人
1人1人がどうやってダメージを減らして、離した後の生存率を上げ
ようか?と、言う所まで踏み込んでいるのは、そう多くないというのは
私も認識している事です。
実は今調査中の事で、大きな問題に当たってます。近々報告が
出来ると思うのですが、意外と気付いてない人が多いと言う事実にも
驚かされました。報告を楽しみにしていてくださいませ。
Posted by morimura1 at 2009年03月19日 17:19
ノータッチリリース、良いことだと思いますが、それよりも釣った魚を1秒でも早く水の中に戻す方が重要ではないかと、私は思ってます。
釣った魚が暴れてフックを外すのに時間がかかるより、手で魚をつかんで素早くフックを外して速やかに水の中に戻す方が生存率を上げる為にはいいのではないでしょうか?
ノータッチリリースを行なう為に、フックを外すのを手間取ってる人をよく見かけるので気になってコメントさせていただきました。
長文で失礼しました。
釣った魚が暴れてフックを外すのに時間がかかるより、手で魚をつかんで素早くフックを外して速やかに水の中に戻す方が生存率を上げる為にはいいのではないでしょうか?
ノータッチリリースを行なう為に、フックを外すのを手間取ってる人をよく見かけるので気になってコメントさせていただきました。
長文で失礼しました。
Posted by ねぎぼうず at 2009年06月09日 14:24
ねぎぼうず様
コメントをありがとうございます。保護の為に魚に触れない事で時間が
掛かるのと、水から揚げている時間を掛けない様にする為に触れる…。
難しい所ですね。
単純に言うと、どちらも良くないという事に成ってしまうのです。
離した直後の見た目は後者の方だと思うのですが、予め手を濡らして
粘液の付着や剥がれを防ぎ、手の温度を下げるといった措置があった
後でなら、掴む事もやぶさかではないのですが、素手や乾いたグローブ、
或いは軍手などで其れを行ったら、その後訪れるであろう、感染症の
罹患率は前者よりはるかに高くなってしまいますね。
これでは、水から上げている時間が少々長引いても、触れる部分を
少なくして、しっかり蘇生を行って離してやった方が、見込まれる生存率は
高くなるだろうという予測が出来ます。あくまで水辺まで降りて蘇生作業が
出来れば、の話なのですが。
カエシのついたトリプルフックですと、針を外すのも一苦労する場面も
確かに有ります。これはもう、練度を上げていくより方法が無いですね。
コメントをありがとうございます。保護の為に魚に触れない事で時間が
掛かるのと、水から揚げている時間を掛けない様にする為に触れる…。
難しい所ですね。
単純に言うと、どちらも良くないという事に成ってしまうのです。
離した直後の見た目は後者の方だと思うのですが、予め手を濡らして
粘液の付着や剥がれを防ぎ、手の温度を下げるといった措置があった
後でなら、掴む事もやぶさかではないのですが、素手や乾いたグローブ、
或いは軍手などで其れを行ったら、その後訪れるであろう、感染症の
罹患率は前者よりはるかに高くなってしまいますね。
これでは、水から上げている時間が少々長引いても、触れる部分を
少なくして、しっかり蘇生を行って離してやった方が、見込まれる生存率は
高くなるだろうという予測が出来ます。あくまで水辺まで降りて蘇生作業が
出来れば、の話なのですが。
カエシのついたトリプルフックですと、針を外すのも一苦労する場面も
確かに有ります。これはもう、練度を上げていくより方法が無いですね。
Posted by morimura1 at 2009年06月09日 20:40
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